投資信託あれこれ

投信以外の『ファンド』は徹底して避けましょう!(日興アセットのマーケティング部大津さんのかわいいイラストより)

2023年11月10日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

わたし自身、
普段はあまり気にも留めず、
『ファンド』と『投資信託』を併記してしまっています。

 

反省です・・・・。

 

 

実は『ファンド』『投資信託』
その意味合いがまったく異なります。

 

 

当たり前(原理原則)ってやっぱり大事だよ。
ということを、

日興アセットマネジメントの以下ページにて
再確認しました。

 

分かりやすいにも程がある イラスト投信部屋

 

 

上記はイラストメインの「コラム集」です。

 

 

 

 

画像元:日興アセットマネジメント
『分かりやすいにも程がある
イラスト投信部屋』#01 どっちなの?

 

えっと、まず、

上記、日興アセットの大津さんという人のイラストが
気持ちをほっこりさせてくれます。

 

そして、
そのイラストは事象の本質を突いています。

 

たとえば、

 

「ファンド」=お金のかたまり。

 

その中の一つが、
投資信託=投信、です。

 

 

画像元:日興アセットマネジメント
『分かりやすいにも程がある
イラスト投信部屋』#01 どっちなの?

 

 

ほんとうは、

玉石混交たくさんある『ファンド』の中の、
ごくごく一部が
「投資信託」なのですね。

 

 

わたし自身、
これまでを振り返ってみますと、

ホテルファンド、映画ファンド、農業支援ファンド、
エネルギーファンド、不動産ファンド、ワインファンドなど、

さまざまな『ファンド』という名称を見聞きしてきました。

 

 

でも、これらの『ファンド』は?

 

 

投資信託ほど、
法令で縛られていません。

 

 

 

 

 

上記『分かりやすいにも程がある
イラスト投信部屋』の、

#01 どっちなの?」のコラムを拝見すると、

 

投信は、様々な監督官庁からのチェック、
そして複数の法律で、
「がんじがらめ」な金融商品です。

 

と明記されています。

 

 

がんじがらめ・・

 

 

つまりは
きちんと規制があって、
法律で厳格に管理されている。

もちろん、
情報開示もテッテイされている。

 

だからこそ、
安心して投資が続けられるという理屈で、

 

投資信託(含むETF)
これだけ広く普及しているわけです。

 

 

 

ファンドと投信って同じもの?という質問の、
結論を最初にいうなら、

 

一般の人は投信以外の「ファンド」の話は
徹底的に避けるが良し、です。

 

わたしもそう思います。

 

 

たとえば、
ワインファンドと、
投資信託(含むETF)というファンドは、

似て非なるものです。

 

 

どこがもっとも異なるのか?

 

最悪の事態が起こった場合の
『財産保全のしくみ』でしょう。

 

 

 

 

 

わたしが見聞きしたワインファンドも、
農業支援ファンドも、

ネットの広告でよく見かける
「みんなで大家さん」(不動産小口化商品)も、

そのファンドスキームは『匿名組合型』です。

 

匿名組合契約によって
『ファンド』を買っている投資家は、
みな『匿名組合員』となります。

 

そして、組合員(出資者)は『営業者』(事業者)に対してお金を出資します。

 

 

ファンドの投資対象が不動産の場合 

 

 

 

画像元:利回り不動産

 

 

ファンドの投資対象が太陽光発電の場合

 

画像元:ALLアセットパートナーズ

 

組合員は『営業者』に対して、

利益の分配を請求したり、
出資分の返還を請求したりするわけです。

 

 

実は『匿名組合』という名称ではありますが、
団体ではなく、

契約そのものは、
組合員と営業者の「個別の契約」にすぎません。

 

(組合という名称がついているので、
「何か公共性があるのではないか?」というのはただの勘違いです)

 

 

 

また、
『匿名組合契約』では
投資する権利を第三者に譲るということは出来ません。

つまり、流動性に乏しいわけです。

 

いっぽう、
投資信託なら、
最終「何に」投資を行っているかが明快ですし、

 

投資信託の売却はいつでも時価で可能です。

 

(なぜなら投資信託の『価格』は毎日付くため)

 

 

 

 

 

匿名組合契約の場合、

万一『営業者』(事業者)自身が破たんした場合、
預けていたお金が返ってこないリスクが存在します。

財産の保全、すなわち財産管理の分離・隔離が、
適切になされているかどうかをチェックする必要があるのです。

 

 

いっぽう投資信託の場合は?

 

 

 

 

 

「これでもか・・」と言うくらい、

投資信託財産の『分別管理』がテッテイされています。

 

 

『販売会社』(例えば楽天証券)は
ファンド資産を一切持ちませんし、
投資信託を実際運用している
『運用会社』でさえ、
ファンド資産を自ら保持しません。
投資信託財産の管理は
『受託会社』(信託銀行)が一手に引き受けており、
その管理も、
自行の資産とは厳格に分けて行われます。(信託法第34条)

 

 

 

つまり、投資信託(含むETF)という金融商品に関わる「どの会社」が倒産しても、

その【倒産リスク】から
財産が守られるという『スキーム』が確立しているのです。

 

 

(つまり)資産がゼロになる心配をしなくてよい・・・・

 

だからこそ、

冒頭の日興アセットマネジメントのコラムでも、

 

 

一般の人は投信以外の「ファンド」の話は
徹底的に避けるが良し、です。

 

と明快に語っているわけです。

 

 

この『分かりやすいにも程がある イラスト投信部屋では、

他のコラムでも、
投信の運用会社らしからぬ?ストレートな文章とかわいいイラストが満載です。

 

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