投資信託あれこれ

楽天証券の『投信管理費用照会』サービス

2022年5月14日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

世の中には
地味だけど大切な概念、
そして大事なサービスってあります。

投資信託のコストは
初心者にはとても分かりにくいです。

あっ、ここでは『運用管理費用』のことです。

これは、ファンドを持っていると継続して徴収されるコストです。

 

 

 

 

この手数料は例えるなら
「税込価格」に近いイメージ・・。

 

コストそのものが本体価格に含まれてしまっているのです。

 

だから分かりにくい。

 

スポーツクラブの会費のように、
別途で、
自分の財布から出す形態ではないため、

多くの人が注意を払いません。
また負担感も募って来ません。

 

以前こんなツイートを見つけました。

 

 

楽天証券はポイントの改悪などでいろいろ言われますが、進取の気性がある証券会社だとわたしは思います。

 

上記『投信管理費用照会』というサービスも、
地味ではありますが、
大切な概念を含んでいます。

 

それは年間にかかった「けいぞくコスト」、信託報酬=運用管理費用を『金額ベース』にして、投資信託のコスト負担を可視化してくれている点です。

 

 

 

 

市場が活況のときは、
ファンドにかかる「コスト」の話題には陽が当たりません。

ファンド価格が上昇し、
どのみちあなたの成績はプラスになっているためです。

 

ところが、今のようにマーケットに不透明さが漂い、
ファンドの成績がマイナスになると
にわかに「コスト」に関心が向かいます。

名目上、ファンドの成績がマイナス12%でも、
あなたの実際の成績はマイナス13%とか、マイナス13.5%になり得るためです。

 

たとえファンドの運用管理費用が「ゼロ」だとしても、
ファンドの成績がマイナスに沈めば、
あなたの成績もマイナスに沈みます。

 

 

 

 

どうして手数料が重要かといえば、
ただでさえあなたは、投信の価格変動リスクを負っているのに、それに加えて、常に「マイナスのリターン」要素である『コスト』を背負っているためです。

 

 

投資信託の手数料負担は、
運用資産の規模によって、本当に馬鹿に出来なくなります。

5000万円分のファンドを保有すれば、
1%の運用管理費用だけで、年50万円負担しているわけです。

まあ、保険商品に比べればまだ「まし」ですが。

 

加えて運用管理費用は
ファンド資産から『直接』差し引かれるため、

それこそ毎日毎日、
文字通り 1/365日分の運用管理費用を、知らぬ間に徴収されているのです。

 

そして、
その日1日の「運用管理費用」を引いたあとに、

その日のファンド価格(基準価額)が算出される仕組みになっています。

 

 

 

 

ここの部分は、

名目上のファンド価格(5月16日)

- 本日1日分の運用管理費用

= 本日のファンド価格(基準価額)というふうにもっと可視化され表示されるべきでしょう。

 

楽天証券の人はぜひ一度、
『投信管理費用照会』をチェックしてみてください。手順はこちらです。

 

 

カテゴリ:投資信託あれこれ

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