楽天証券の『投信管理費用照会』サービス
2022年5月14日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
世の中には
地味だけど大切な概念、
そして大事なサービスってあります。
投資信託のコストは
初心者にはとても分かりにくいです。
あっ、ここでは『運用管理費用』のことです。
これは、ファンドを持っていると継続して徴収されるコストです。
この手数料は例えるなら
「税込価格」に近いイメージ・・。
だから分かりにくい。
スポーツクラブの会費のように、
別途で、
自分の財布から出す形態ではないため、
多くの人が注意を払いません。
また負担感も募って来ません。
以前こんなツイートを見つけました。
楽天証券には「投信管理費用照会」画面っていうのがあって、どれくらい信託報酬を支払っているか見れます。
— なんたら@お昼寝トレーダー💤(MENヘラ😄♀️) (@kapoon01jpn) January 15, 2022
試しに2021年の1年間で支払った費用を見てみると1,750円でした🪙🪙
私の運用金額がまだ少ないということもあるのですが、ずいぶん安い金額で運用管理してくれるんですね。
助かります😆
楽天証券はポイントの改悪などでいろいろ言われますが、進取の気性がある証券会社だとわたしは思います。
上記『投信管理費用照会』というサービスも、
地味ではありますが、
大切な概念を含んでいます。
それは年間にかかった「けいぞくコスト」、信託報酬=運用管理費用を『金額ベース』にして、投資信託のコスト負担を可視化してくれている点です。
市場が活況のときは、
ファンドにかかる「コスト」の話題には陽が当たりません。
ファンド価格が上昇し、
どのみちあなたの成績はプラスになっているためです。
ところが、今のようにマーケットに不透明さが漂い、
ファンドの成績がマイナスになると
にわかに「コスト」に関心が向かいます。
名目上、ファンドの成績がマイナス12%でも、
あなたの実際の成績はマイナス13%とか、マイナス13.5%になり得るためです。
たとえファンドの運用管理費用が「ゼロ」だとしても、
ファンドの成績がマイナスに沈めば、
あなたの成績もマイナスに沈みます。
投資信託の手数料負担は、
運用資産の規模によって、本当に馬鹿に出来なくなります。
5000万円分のファンドを保有すれば、
1%の運用管理費用だけで、年50万円負担しているわけです。
まあ、保険商品に比べればまだ「まし」ですが。
加えて運用管理費用は
ファンド資産から『直接』差し引かれるため、
それこそ毎日毎日、
文字通り 1/365日分の運用管理費用を、知らぬ間に徴収されているのです。
そして、
その日1日の「運用管理費用」を引いたあとに、
その日のファンド価格(基準価額)が算出される仕組みになっています。
ここの部分は、
名目上のファンド価格(5月16日)
- 本日1日分の運用管理費用
= 本日のファンド価格(基準価額)というふうにもっと可視化され表示されるべきでしょう。
楽天証券の人はぜひ一度、
『投信管理費用照会』をチェックしてみてください。手順はこちらです。
カテゴリ:投資信託あれこれ