NAPFAとは? → 金融商品を扱って手数料収入を得るってダサいと感じる「手数料収入」に頼らないFP、アドバイザーの団体のこと
2021年11月27日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
金融サービスの先進国であるアメリカでは、
〇 金融商品を販売して
手数料収入を得るのはダサいと感じるアドバイザーがたくさんいます。
「お客様の利益に適ってないんじゃない?」
そして実際、
手数料収入(コミッション)にNOと言うFP、アドバイザーの団体が存在するのです。
それが NAPFAです。
(The National Association of
Personal Financial Advisorsの略です)
わたしは詳しく調べたことがあるのですが、
「NAPFA」に加入するには順守すべき『規定』があります。
それは、
手数料収入(コミッション)を受け取っておらず、
お客様からいただく報酬(Fee)のみで事業を行っています・・という『誓約』です。
この厳格さこそ「NAPFA」のウリなのです。
お客様からいただく報酬(Fee)のみで事業を行う形態を、
業界では、
Fee Only(フィー・オンリー)と云います。
(わたしも『フィー・オンリー』の端くれです)
ただ、ここで大上段に構えて、
・金融商品を販売する・しない、
・手数料収入(コミッション)を受けとる・受け取らないの議論をするつもりはありません。
そんなことは、
どうでも・よいことなのです。
もっと単純に
お客様の嬉しさ、満足感を得るためにはどうすればよいか?
すべての事業主は↑同じ思いを持っているはず。
これは決して『偽善的なポーズ』で言っているわけではありません。
「利益」を出すためには、
お客様の嬉しさ、満足感を得るにはどうすればよいか?を考え続けないといけないわけです。
〇 お客様の嬉しさ・満足の総和 = 事業の売り上げ ですから。
ですので、
金融商品を斡旋・販売して、
『手数料収入』もたくさん得て、
それが、
大多数のお客様の嬉しさ・満足につながっているならそれでOKでしょう。
でも、どうでしょう?
現実はそうではなさそうですね。
(少なくとも「アメリカ」においては。)
100年を超えるアメリカの金融業界の中で、
こんなふうに『想像』してみましょう。
FP(ファイナンシャルプランナー)が、「お金のコンサルティングを8年やらせていただいています!」と、白い歯を見せてあなたに微笑んでいます。
もしそのアドバイザーが
投資信託の販売に関わっているとしたらどうでしょう?
そのFPの主な収入源は
手数料収入(コミッション)です。
アドバイザーにとって「収入が多い」投資信託とは、どんな投資信託でしょう?
心身共に健康な人なら、
ココの部分にある種の悩ましさを感じてしまうはず。
結局、わたしが21年前に下したのは、
お客様の満足度を上げ、
そしてその満足を長く絶やさないようにするためには、
すなわち金融商品の販売に携わらないという決断でした。
そういえば、FPとしてアドバイス業務だけで起業すると言ったら、
友だちに笑われましたね。
「金融商品売らないと食べていけないだろ。」
仮に『お金の相談業』と呼んでみましょう。
アドバイスそのものに
「価値」が生まれなければ、料金を支払っていただけませんから、
アドバイザーは、
たゆまず研鑽するわけです。
「欠けている」ものがあるから「成長」できる・・。
ビジネスを『社会的実験』と捉えれば、
わたしはこの先も『実験台』に乗り続けますが、
少なくともわたしが廃業せずに済んでいる事実は、
消費者の「選択眼」が多様になっているひとつの証左なのかもしれません。
フィー・オンリー(Fee Only)
名前だけでも覚えて帰ってください(^^)
カテゴリ:わたしのFP修行