資産泡立つ!)わたしがビットコインを買わない理由 その1)
2021年11月24日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
クリプトカレンシーとは?
「暗号通貨」のことです。
日本語訳として仮想通貨と言ったりもします。
暗号通貨の代表例として「ビットコイン」が挙げられます。
ビットコインとは、
ブロックチェーンと呼ばれる技術のうえに載った仮想空間上の「通貨」のこと。
「カンさん。ビットコインってどうなんでしょう?」という質問を、もうかれこれ3年くらい前から頻繁にいただいています。
今、「1ビットコイン」の価格は?
「円」じゃないですよ、↑「ドル」ですよ。
もし3年前に1ビットコインでも買っていれば、
今ごろ「爆益」で超happy!なのでしょうか・・。
実際、ビットコインという暗号通貨が、
ブロックチェーンという名のテクノロジーを日々進化させていることも事実です。
ビットコイン = ブロックチェーンではなく、
ブロックチェーン技術の利用例のひとつが、
ビットコインのような暗号通貨なのです。
ココ、伝わっていますか?
(ちなみに暗号通貨の数は現在6000種を超えるのだそう)
ところで、
ブロックチェーンとはいったい何なのでしょう?
その根幹は、
「分散型台帳技術」(Distributed Ledger Technology)と呼ばれる技術であります。
??
『分散型台帳技術』を、
わたしの場合、
不動産の登記でイメージし理解することが出来ました。
家を買ったことがある人なら、
所有権の移転登記を経験されたことでしょう。
あれ、大事ですよね。
練馬区大泉学園町6丁目1番1の土地(35坪)
所有権が鈴木さんから佐藤さんに移転しました。
という旨が「登記簿謄本」には記載されます。
(現在はすべてデータベース化されています)
せっかく所有権の移転登記をしたのに、
法務局のサーバーに誰かが侵入して、
名義を勝手に「奥本一男さん」に書き換えたりすると皆たいへん困るわけです。
また、たしかに土地の売買はしたけれど、
買主さん、あるいは司法書士の人が怠けて
「移転登記するの忘れてたよ!」というのも困るわけです。
誰かが集中的にそれを管理するのではなく、
それが、ブロックチェーンなのです。
分散型台帳技術!
勘がいいあなたなら、
もう次が思い浮かぶはず。
資産運用を行う私たちにとっては、
たとえば株式の売買に伴い、その「名義」が書き換えられる際に、
まさにこの『分散型台帳技術』が生かされるでしょう。
たとえば任天堂の株式(200株分)の売買が成立した時点で、
偽造や改ざんが出来ないような形で
名義変更がなされ、それが記録され、安全に保管される。
そしてその『台帳』(株主名義簿?)は自律性を持って随時アップデートされていく。
長期的に見れば既存のテクノロジーを駆逐します。
暮らしの中で生かされ「価値」を生み出していれば、の話です。
将来的に
ブロックチェーンと呼ばれる技術が
私たちの生活の様々な場面で実装されることは間違いないでしょう。
でもそれと、
1ビットコインのこの価格は
果たして整合性が取れているのでしょうか?
先述のとおり、
ビットコイン = ブロックチェーンではなく、
ビットコイン < ブロックチェーン です。
暗号通貨はブロックチェーン技術の利用例のひとつに過ぎません。
では、なぜ
暗号通貨ばかりがクローズアップされるのか?
身も蓋もない言い方をすると、
大多数の人にとっては、
新種の資産、それもその価格がとてつもなく上がっているモノとして認識され、
暗号通貨が、
新たなテクノロジーに基づいたプロダクトであるという『立ち位置』から逸脱してしまっているのです。
今取引されているこの価格が、
あなたは「割安」だと思いますか?
「割高」だと思いますか?
わたしには皆目分かりません。
果たしてこの価格が、
ビットコインという暗号通貨の「価値」を表しているのでしょうか?
「価値があるからこの価格になってるんでしょ?」
・・ホントにそうですか?
続く。)
資産価格の高騰を『バブル的現象』と捉え、
個人投資家が過度なリスクを負うことに警鐘を鳴らしています。
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カテゴリ:投資の発想法