もしあなたに20歳のお子さんがいるなら、つみたて強制NISAされても良いと思います
2021年9月25日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
投資の三重奏セミナーの中で
『iDeCo、つみたてNISAどちらを優先させるべきか?』
という質問を、しばしばいただきます。
相談者さまが何歳で、どんな属性で、
お金についていちばん何を重視されるかによって
おそらく『正解』は違ってくるのでしょう。
またときに、
本人以外についてのご相談もあります。
いいえ、早くはありません。
この仕事(相談業務)を長く続けてきて思うのは、
投資とは習慣に依拠した行いである。ということ。
わたしを含め、
金融サービスを提供する側は、
資産運用を
いかにも高度で洗練された、インテリジェンスが必要な行為。
というふうにアピールしがちですが、
(※自分たちのアドバイス、提供商品に箔を持たせたいため。)
投資は、単なる習慣です。
毎日最寄り駅近くのスーパーに寄って買い物をする、
あの習慣と同じなのです。
それをできるだけ「早く」スタートさせたほうが
それだけ「長く」投資を続けやすくなるわけです。
ですよね?
先ほどのご質問に戻りますと、
〇 娘さんは20歳。
〇 まだ学生。
ではどんな投資から始めるか?
『全世界株式インデックスファンド』です。(全部で23文字)
理由はいくつかあります。
つみたてNISAは、
〇「年齢」による区切りのみ(20歳以上)
※iDeCoのように『加入者区分』が細分化されることもありません。
※iDeCoだと最低月5000円の掛け金が必要。
※転職を4回、5回繰り返しても、
企業型の確定拠出年金制度と違って途中で現金化したり、ファンドを買い直す必要もありません。
※制度の終わりは(今のところ)2061年!
わたしは親御さんの権限として
娘さんに
『つみたてNISA』始めなさい!と命じても良いと思います。
(これを「つみたて強制NISA」と名付けましょう)
もちろん、娘さん自身のお金から
月500円でも1000円でも積み立てできればベストですが、(それが難しいなら)親御さんが当面援助してあげてもよいでしょう。
正直、金額は大事ではないです。
ここでの目的は
誤解を恐れずにいえば、
(冒頭、全世界株式インデックスファンドと記しましたが)
積み立てる対象は最初、なんでもいいと思います。
100キロくらい続く長大なマラソンの、
『受付ゲート』をくぐり、
なんとかスタート地点まで親御さんが娘さんを誘導して、
「歩くくらいのスピードでいいから、
まあ取りあえずスタートしてみなさい。
疲れたら、途中で3年くらい休憩してもいいんだから。」
と励まし、
ともかく投資という『長い長い旅』の、
最初のレールを敷いてあげることに意味があるのです。← これ自体が立派な投資教育です!
40代で資産運用を始めたあなた。
36歳になってはじめて投資信託を知ったあなた。
51歳になって積立投資を始めようとしているあなた。
今のような投資のインフラがあって、
わたしはあります。)
もしあなたに20歳のお子さんがいれば、
つみたて強制NISAさせても良いと思いますよ(^^)
カテゴリ:NISA活用法