投資の発想法

私たちは潜在的にリスクを感じる力を持っています(だからリスクヘッジするのです)

2021年5月9日


こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

どんな方法にしろ
お金を増やすことに邁進し、
そして実際そのお金が増えていけば、

(もうその様子を確認するだけで、)
嬉しくなるものです。

自分が所有するモノが
定量的に「増える」感覚は
それだけで本能的に『高ぶる』ものなのです。

 

たとえば
株式50、債券50の資産配分が
自身の『リスク許容度』に合致している人でも、

周りの人が株式ファンド100%
自分より(より)順調に資産を増やす様を見ていると、
ついつい「わたしも!」と思ってしまいがち・・。

でも、
ワンフレーズだけ鼻歌を歌って小休止しましょう。

 

私たちは何も
『日本全国☆お金増やし選手権』に参加しているわけではありません。

 

 

「お金を増やすこと」は目的ではなく、
あくまで手段に過ぎませんから、
個々人でリスクの取り方が違ってくるのは、ある意味「自然」なことです。

特に昨今のような株式上昇期には
地面から体が50センチ浮いたように、
「もっとリスクを取ってもよいのでは?」と甘い囁きが聞こえやすくなります。

でも?

 

ほんとうは調子のよい時こそ、
(資産の)バランスチェックが必要。

 

 

もう100年も昔の話ですが、
金融の市場(いちば)では
株式に投資する人が集まる「株式村」がありました。

個々の株式を分析する、研究する、
インサイダーな情報の獲得をめぐり、嘘や真実が入り乱れ、
それでも株式愛好者としての連帯は深まる・・?

 

 

いっぽう「債券」に投資する人は
また違ったグループをなしており、
「島」の内部で債券の話に花を咲かせていました。

 

20世紀半ばにポートフォリオ理論が確立してはじめて、
「株式」と「債券」を共に保有することを
(しかも『バランスよく』持つことを、)
わたしたちの先人は覚えたわけです。

 

分散投資の考え方』は
より高いリターンという誘惑を棚上げして、
不確定要素に対する『備え』を優先させます。

すなわちリスクを知り、
リスクをコントロールすることを重んじるわけです。

 

これは別に投資に限った話ではなく、
人生の中で、
あなた側で(不確定要素を)コントロールできる部分はそれほど多くはありません。

実際、明日のことも、
来年のことも
「分からないことだらけ」です。

 

 

つい最近も、

『突発的な出来事が世の中の方程式を変えてしまう!』ということを、
わたしたちは新型コロナウイルスを通じて学んだばかりです。

 

あなたもわたしも
潜在的にこのようなリスクを感じる力を持っているため、
(わざわざ)二つ目の器を用意するのです。

 

これを、リスクヘッジする。と云います。

夫婦共働きの場合は、
できれば互いに違う業界に働くほうがよいでしょう。

ふたりのお子さんのお稽古事も「同じ」である必要はありません。

 

今、勇んで「ニッセイ外国株式インデックスファンド」を保有する人も、
併せて『現預金』という別の資産も持っているはず。

不確定要素に備えるため、
資産の置き場を『わざと』ばらしているわけです。

 

 

あなたが今100の原資を保有するとして、
たった「ひとつの器」に
100を入れることは出来るけれども、

そうはせずに
わざと、
40 30 30と原資を分け、
それぞれ『異なった形の器』に入れる。

これも紛れもなく「オトナの振る舞い」です。

 

リスクの分散には、
今述べた『資産の分散』をはじめ、
『国・地域の分散』(通貨の分散)があります。

そしてもう一つ。

あまり目立たないのですが、
投資を実行する時期を「分散」させるのが『つみたて投資』です。

 

 

唐突な物言いですが、
あなたもわたしも「お金持ち」でないことに感謝すべきでしょう。

 

なぜなら、
今すぐ投資に回せる1億円など保有していれば、
わざわざ投資の時期を「分散」させるのは至難の技だからです。

 

投資の第1章を思い出してみてください。

資産がそんなになく、
毎月毎月の収入からのみ「投資」することが可能・・

だからこそ、
投資時期の分散が自然にできてきたわけです。

 

マーケットが好調な今こそ、
あなたの身の丈に合った『リスク』のみを背負って、

ストレスレスに、
投資を長く続ける「標(しるべ)」を再確認しましょう。

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