投資信託あれこれ

「塩漬けファンド」から「本命ファンド」に効果的にお引っ越しをする方法とは?(定期売却サービス+積立サービスの併用)

2021年5月5日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

ゴールデンウィークはどのように過ごされましたか?
家のお片付けに勤しんだ人も多かったのでは・・。

納戸代わりになっている
洋室(4.5畳)の荷物が、
スッキリ片付けば気持ちがイイものです。

 

これって(実は)投資信託も同じ。

 

本当はもう手放したい『塩漬けファンド』から、
本当に所有したい『本命ファンド』に
お引っ越しがスムーズに出来れば、

資産管理がすっきり楽になります。

もちろんもっとも効果的な方法は、
本当は売りたい「AAファンド」を一度に売却し、
本当は持ちたい「CCファンド」を一度に買い付けるやり方です。

 

 

上記↑ことばだけを聞くと
大胆に聞こえるかもしれませんが、

すでに「AAファンド」をお持ちのあなたは
それに見合った『リスク量』を背中に負っているはずです。

 

ですから、一度に売却して、
一度に別のファンドを購入したとしても、
背中に背負うリスク量が極端に大きくなるわけではありません。
(AAファンド、CCファンドとも株式ファンドであると想定。)

 

では、上記以外で、
時間分散を計りながら
効果的に『お引っ越し』を行う方法は・・?

 

 

SBI証券の場合、

〇 本当は売りたい「AAファンド」を、
SBI証券・投資信託定期売却サービス」を用いて規則的に売る。


それと呼応するように、
〇 本当は持ちたい「CCファンド」を、
SBI証券・投信積立サービス」を利用して積み立てる。

 

つまり、
売るほうの「AAファンド」も
買うほうの「CCファンド」も同じリズムで『自動化』してしまうわけです。

 

あっ、楽天証券がメインのあなたも理屈は同じです。

〇 本当は売りたい「AAファンド」を、
楽天証券(投資信託)定期売却サービス」を用いて規則的に売る。

それと呼応して、
〇 本当は持ちたい「CCファンド」を、
楽天証券・投信積立サービス」を利用して積み立てる。

 

この場合、SBI証券、楽天証券ともに
証券口座からの積立設定にするのがおすすめ。
(定期売却の売却代金は証券口座に入金されるため)

 

また、塩漬け「AAファンド」を
別の銀行、証券会社で保有している場合は、
投資信託・口座移管(振替)サービス』を利用して、AAファンドを全部、SBI証券、または楽天証券に移してしまうという手があります。
【※ただしAAファンドを、SBI証券、楽天証券で取り扱っていることが条件。】

 

 

『ファンドお引っ越し』の秘訣は、
引っ越し元から荷物を出しながら、
同時に引っ越し先に荷物を持っていってしまうことです。

 

ちょっと考えてみてください。

塩漬けファンドとは文字通り
「本当はもう持っていたくないモノ!」

ところが、

○ まだ含み損があるから。
○ どのタイミングで売っていけばよいか分からないから。

という理由だけで
なんとなくダラダラ持ち続けていませんか?

 

あなたにとって
「本当に持ちたいファンド」が明確なら、

 

先ほどの例でいえば、
AAファンド(塩漬けファンド)を
『いつ売るか』が重要ではなく、
CCファンド(本当に持ちたいファンド)にできるだけ早くお引っ越しをして、人生の中でCCファンドを保有できる期間を、1年でも1ヵ月でも「長く」することが本当は先決なのです。
そうですよね?)

 

 AAファンド      CCファンド
『塩漬けファンド』 ⇒ 『本当に持ちたいファンド』
【引っ越し元】     【引っ越し先】

 

先述のように、
一度に売って一度に購入でももちろんOKですが、

500万円1000万円と
金額ベースが大きくなると、
できれば『解約時期』も『購入時期』も分散させたいという気持ちになります。

その場合は、おおむね2年くらい以内で
スケジュールを組んで『お引っ越し』をしましょう。

 

以下、具体例です)

 

仮にAAファンド(塩漬けファンド)が
1000万円ベースなら、
40万円×25ヵ月のイメージで『定期売却サービス』を利用しつつ、
40万円×25ヵ月のイメージで『投資信託積立サービス』を利用する。

 

「引っ越し元」で積んだ荷物分だけ
「引っ越し先(CCファンド)」に持っていく感覚です。

仮に売却するファンド、
購入するファンドがそれぞれ複数になっても『考え方』は同じですよ。

「いつ、お引っ越しを始めればいいのですか?」という質問には、もちろん『今でしょ!』とお答えします(^^)

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