NISA活用法

つみたてNISAで3つの「楽天・インデックス・バランス・ファンド」をリレー積み立てしていく方法とは?

2021年2月9日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

 

投資信託の『つみたて』をやってみようと思う。


最初は、
あなたもわたしもそう思いました。

でも、この何も知らない『超ビギナーの感覚』を、
私たちはいつの間にか忘れています。

あっ、忘れることは悪いことではないんですよ。
世間では、超ビギナーの感覚を忘れることを「進歩」と呼んでいますからw


ただ、わたしのような仕事をしている者にとっては、
『超ビギナーの感覚』を心のどこかに持ち続けることはたいへん重要。

それが、相談者さまに寄り添えるか否かの「試金石」なのです。

(さて、)ここではこんな『超ビギナー像』を思い描いてみましょう。

森本亮太さん(仮名)31歳




森本さんは派遣で働いています。
この先、仕事がどうなるかちょっと分かりません。

でも、コロナ渦の中、
自分の生き方を真剣に考えると同時に、
お金をきちんと管理する重要性を森本さんは感じ始めています。


派遣社員で、
自身の仕事の継続性について不安は感じながらも、

資産運用という新たなチャレンジに
一歩踏み出す必要性を森本さんは強く感じています。

つまり・・
iDeCoではないわけです、森本さんの場合。

(最初の運用の入り口として。)

〇 万一のときには
いつでもお金を引き出せる「安全弁」は必要。


 

わたしなら、
森本さんにこうアドバイスします。

「まずは月5,000円程度で投信信託のつみたてを。」

と同時に、

インフラとしては
いつでも『つみたて金額』を変更できる柔軟性も必要でしょう。

したがって森本亮太さんの、
資産運用の最初の入り口は
(iDeCoよりも)つみたてNISAがふさわしいと考えます。


またあなたに『超ビギナー』だった頃を
無理やり思い出していただきますよw

 

当時、資産運用のもっとも大きなネックは?
リスクの存在」だったのでは・・。


森本さんも、
〇 最初はあまりリスクを取りたくない。
と思っています。

 



 

ビギナーの人は
価格変動についての「経験値」がゼロであり、
真面目で慎重派の人ほど、リスクに対して身構えてしまいがち。

森本亮太さんにわたしからアドバイスするなら、

時間をかけ、少しずつ、
ムリなく『階段』を上がっていくように、
リスクを手なずけ、自らリスクに慣れていくことです。


と申し上げるでしょう。


「でもカンさん。つみたてNISAでは
自分にもっともふさわしい商品を
最初に選んでしまわないといけないですよ


つみたてNISAでは途中でAファンドを売って、
Cファンドに乗り換えるというのが出来ないんでしょ?


はい、まさにおっしゃる通りです。

 

 


しかし、森本さんのように
超ビギナーの人がつみたてNISA」という器を利用しながら、

時間をかけ、少しずつ、
ムリなく「階段」を上がっていくように、
背中に背負う『リスク量』を調整することは、可能です。

 




わたしなら森本さんに、
〇「バランスファンド」という道具を用い、
〇「バランスファンド」をリレーで積み立てる方法をご紹介します

??


一例ですが、

つみたてNISAに採用されている
バランスファンドのひとつに、
「楽天・インデックス・バランス・ファンド」(均等型)があります(株式50・債券50)。

 




これには実は、

「楽天・インデックス・バランス・ファンド」(株式重視型)(株式70・債券30
「楽天・インデックス・バランス・ファンド」(債券重視型)(株式30・債券70

という『ふたりの兄弟ファンド』がいます。
(ともにつみたてNISA対象。)


上記3つのバランスファンドを使いながら、
長期でつみたてを続け、

たとえば一例ですが、
リスク量を(小)→ (中もしくは大)→(小)と、変遷させることが可能なのです。

 

たとえば、最初の5年間
「楽天・インデックス・バランス・ファンド」(債券重視型)を積み立て、

その後の15年間は
「楽天・インデックス・バランス・ファンド」(均等型)を積み立てる。

これなら、投資信託の解約は伴いません。


たとえ「つみたて先」は変わっても、
(債券重視型)は持ち続けるわけです。

 

 

5年後以降、
(均等型)に「つみたて先」を変えることで、

トータルの運用資産で見た場合、
少しずつ少しずつ「株式」の割合が増していくことになります。



もちろん、
もっとリスクを取りたければ、

最初の5年間のあと、
「楽天・インデックス・バランス・ファンド」(株式重視型)に、つみたて先を変更することも可能です。

その後、森本さんが50代になれば、
再び『つみたて先』を、

たとえば(株式重視型)→(均等型)→(債券重視型)へと変更して、
徐々に、背中に背負うリスク量を下げていくことも可能です。


ココ、伝わっていますか?)

 

上記のポイントは、
同じ「楽天・インデックス・バランス・ファンド」シリーズを用いる点です。

 

バランスファンドを『リレー』で
積み立ててはいきますが、

それぞれのバランスファンドは、
株式、債券ともに『同じ投資対象』ですから、
「運用資産の中身」は意外とシンプルなままなのです。

 




金融庁の運用会社別
つみたてNISA・対象商品一覧」(PDFファイル)
対象商品一覧をご覧いただくと、

上記以外にも「バランスファンド」のリレーで
使えそうな投資信託が載っています。

〇 たわらノーロード バランス(堅実型)
  たわらノーロード バランス(標準型)
  たわらノーロード バランス(積極型)

〇 SMT世界経済インデックス・オープン(債券シフト型)
  SMT世界経済インデックス・オープン
  SMT世界経済インデックス・オープン(株式シフト型)

〇 Smart-i 8資産バランス安定型
  Smart-i 8資産バランス安定成長型
  Smart-i 8資産バランス成長型 など。   


ひとつのバランスファンドが
いくつかの「兄弟ファンド」を持つ利点は、意外なところにあるのです。


『追記』・・いっぽうで、
まずは「iDeCo」を優先すべき人も大勢いますね。

〇 投資未経験のビギナーがiDeCoで「楽天・インデックス・バランス(DC年金)」を毎月5000円ずつ積み立てていくってアリですか?

 

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