確定拠出年金、つみたてNISA、特定口座という入口は「三色そぼろ丼」です
2020年12月20日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
よく出されるクイズですが、
月5万円ずつのお金と、
どちらが資産運用の『メインエンジン』になると思いますか?
旧来の「儲ける!」思考では
800万円のお金のほうが大きく見えます。
しかし、投資を長くし続け
自分の人生に生かすぞ!と願う人には、
(実は)月5万円のお金がメインとなるはず。
5万円×12か月×14年 で840万円になり、逆転しますから。
以前こちらの記事で
『生涯・投資元本』という概念をご紹介しました。
一生涯の中で
積み上げられる投資資金の全てのこと。
ほんとうにおおまかで結構ですので、
年末年始お時間があるときに、
そして毎月ベースで
定年退職を迎えるまでに投資に回せそうなお金、
これらを足した「数字」を出してみましょう。
それが『生涯・投資元本』になります。
実は個人の資産形成は、
シンプルな基本の構えからなっています。
それは、
〇 毎月つみたてで、
〇 同じ投資対象を
連続して買っていくこと。
なのです。
今は税制優遇の口座が充実しており
投資の「入口」がたまたま、
・確定拠出年金
・つみたてNISA
・特定口座(通常の課税口座)
に分かれるだけで、
根底に流れる基本ポリシーは
『ファンドの積み立て』であり、
それが変わることがありません。
たとえば45歳のビギナーのお客様が
65歳まで20年お金を入れられる期間があり、
その『生涯・投資元本』が2600万円だとすると、
・確定拠出年金
・つみたてNISA
・特定口座
それぞれの「入口」の重要性が分かってくるのです。
・確定拠出年金に加入するお客様が
月20,000円ベースの拠出額としましょう。
・つみたてNISAは月30,000円を確保できそうです。
・特定口座は月20,000円のみ。
(これで毎月ベースの「つみたて枠」は一杯だとします)
ちょっと『算数』しますよ。
〇 確定拠出年金
2万円×12か月×20年 480万円
〇 つみたてNISA
3万円×12か月×20年 720万円
ということは?
〇 特定口座からの「投資元本」は
1400万円になります。
その内訳は・・?
毎月ベース)
2万円×12か月×20年 480万円
まとまったお金)
920万円 となります。
この「920万円」のカタマリを、
お客様は、
18.4万円×50ヵ月で『拡大つみたて』することにしました。
さあ「全体図」に戻ってみましょう。
つみたてNISA 720万円(27.7%)
特定口座 1400万円(53.8%)
これって
『三色そぼろ丼』だと思いませんか?
赤字で記した
各入口の「割合」をあなた自身が把握することで、
あなたにとって
どの「入り口」がいちばん重要なのかが認識できます。
このお客様の場合、
実は特定口座がメインの入口となります。
ここで「骨太のポートフォリオ」を作り、
仮に「株式インデックス」メインのポートフォリオを組成するなら、
確定拠出年金とつみたてNISAは
その割合が限られているため、
両入口では、
株式ファンドのみの積み立てで
簡易な運用管理が可能になります。
年末年始時間がおありの人はぜひ
『生涯・投資元本』を計算してみましょう。
そしてあなたオリジナルの『三色そぼろ丼』を頭の中で作ってみるのです。
Let’s start cooking!
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カテゴリ:確定拠出年金(iDeCo・企業型)