つみたてNISA

地上20メートルくらいから、iDeCo、つみたてNISA、特定口座を俯瞰してみる

2020年8月15日


こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

ファイナンシャルプランニングという概念がすぐれているのは、
資産運用のモノやコトではなく
人間』を主人公にしている点です。

まずはあなたの『マネー状況』がありき。

そしてその下に、
(たとえば)iDeCo、つみたてNISAという便利な入口が存在するわけです。


制度の細部や、
運用の技術論に興味を持つことは大切ですが、

その前にあなた自身の『お金の状況』を、
地上20メートルくらいから鳥の目でざっくり眺めてみましょう。






〇 あなたのトータル資産は?
   (金額ベース)
     ↓
〇 そのうち、投資に回さないお金は(いくらくらい)?
     ↓
〇 そして、投資に回すお金は?(A)


次です。

〇 毎月ベースで残るお金は?
     ↓
〇 そのうち貯蓄額はどのくらい?
     ↓
〇 毎月ベースで投資に回すお金は?(B)

基本、iDeCo、つみたてNISAの原資は(B)から拠出することになります。


さて、今仮にあなたの(B)が月5万円だとしましょう。

あなたは向こう20年くらいで
投資に回すお金の総額をざっくり見積もります。

月5万円を、

・iDeCo 2万円/月 × 20年
480万円

・つみたてNISA 3万円× 20年
720万円

というふうに振り分けることにしました。



それに別途、
まとまったお金の投資元本(A)が
約1000万円あるとします。

これはどこの入口を用いますか?

当然「特定口座」です。

10万円×100ヶ月として、
手元の1000万円を「拡大つみたて」で
・特定口座で積み立てることにしました。


ここまでまとめてみましょう。

 

iDeCo     480万円
つみたてNISA  720万円
特定口座    1000万円

合計      2200万円

となります。


上記2200万円が↑
向こう20年で投資に回す
ざっくりした『トータル金額』となるわけです。


すると、
『トータル金額』の中での
各3つの入口の『割合』も導けますね。

 

iDeCo     約22%
つみたてNISA 約33%
特定口座    約45%

合計    2200万円

となります。

 



このように、
一度ざっくりでいいので、

あなたが投資に回す「資産の全体」を、
金額ベースで書き出してみることをお勧めします。

そして3つの入口
(iDeCo、つみたてNISA、特定口座)それぞれで、
どのくらいの資金を投入するのだろうという「青写真」を持つことが重要なのです。

 

さて、上記の例では
意外と特定口座の割合が高くなることが分かります。

(意外に思われるかもしれませんが、)
この事例では、
特定口座があなたのメインの窓口となるのです。


次に、ここからはテクニカルに
あなたはこう考えるかもしれません。

3つの入口で
ひとつのポートフォリオ』を作り、
うまく管理していこう!と。


しかし、上記の管理法は現実には難しいかもしれません。

ネックは・・?
(実は)つみたてNISAなのです。


〇 まずつみたてNISAでは
「債券ファンド」の選択肢がありません。

〇 また、つみたてNISAでは
途中でファンドを一部解約してしまうと、
その分の非課税枠を使い切ったと見なされます。

〇 また、つみたてNISAでは
(規定のつみたて以外の)任意のファンド買付けが出来ません。

したがってつみたてNISAの口座内では
『リ・バランス』ができないのです。←ココ、重要!

これだと、3つの入口で『ひとつのポートフォリオ』を管理していくのは至難の業です。


上記の例で云えば、
わたしのお勧めは、

iDeCo、つみたてNISA、特定口座で
それぞれ「同じポートフォリオ」を持つこと。

もっと詳しく言いますと、
3つの入口すべてで、同じ型のバランスファンドを持ってしまう。

 


たとえば、
SBI証券の「セレクトプラン」でiDeCoを開設し、
同証券でつみたてNISAも特定口座も用いるなら、

3つの入口すべてで
「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」が選択可能です。

(※ このパターンはマネックス証券でiDeCoを開設し、
つみたてNISAも特定口座もマネックスで開いているケースでも可能です)


なぜ、
このような『超シンプルな方法』をお勧めするかというと、
ファイナンシャルプランニングは『人間』を主人公とするためです。

??

 



人の生活は変化します。

この先長い時間軸で見ると、
「マネーの状況変化」が幾度も訪れる可能性があります。

たとえば(B)で示した、
毎月投資に回せるお金も変わる可能性があります。


iDeCO、つみたてNISAで掛金を減らしたり、
逆に増やしたりする可能性があります。

また、特定口座から投資に回せるお金も
うんと減ってしまったり、逆に想定より増える可能性もありますね。


このような3つの入口における
金額ベースの変化が何度も訪れたとしても、

3つの入口において
投資商品の型(かた)を揃えておけば、

いつどのような『変化』が起こっても、
あなたの投資の中身(ポートフォリオ)は同じなのです。


これこそ、資産管理の効率化だと思いませんか?

 

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