投資信託の週報(ウィークリーレポート)よ、さようなら
2020年8月1日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
最初に「整理」しておきましょう。
〇 投資信託の目論見書(投資信託説明書)
これはファンドの「決意表明書」であり
基本的に良いことしか書いてありません。
(ですので無理に見る必要はありません)
〇 次に『運用報告書』です。
こちらは投資信託の決算書のことです。
運用管理費用プラスその他の費用で、
当該ファンドに「トータルコスト」がいくらかかっているのか、
あるいは銘柄の売り買いをどのくらいの頻度で行っていたか(売買高比率)など、まさにファンドの「全活動・報告書」のことです。
しかし「運用報告書」を隅から隅まで読み込むのは、
ちょっと骨の折れる作業・・。
・いっぽうのファンドの【運用レポート】は
投資信託の『定期的、継続的活動レポート』です。
その時点のファンドの成績、時系列での成績、
そして実際にファンドがどんな銘柄群を保有しているかが手早くチェックできます。
実は『週報』(ウィークリーレポート)とは、
毎週出される運用レポートのことです。
運用レポートについて、
「ウィークリーレポート」
「マンスリーレポート」両方揃えている運用会社が少なからずありました。
たとえば、イギリス系の
『シュローダー・インベストメント・マネジメント』とか。
(今は月次の運用レポートのみですね)
つい先日も偶然、
朝日ライフ アセットマネジメントのサイトを訪れたのですが、
(この運用会社さんは「週報」も出していたため。)
「週報(ウィークリーレポート)廃止のお知らせ」というリリースを見つけたのです。
これまで弊社では、
下記の公募投資信託につきまして、
月報(マンスリーレポート)および週報(ウィークリーレポート)を
発行してまいりましたが、
本年 7 月より週報を廃止し、
月報のみの発行とさせていただくことといたしました。
長きに亘り週報をご利用いただき、ありがとうございました。
今般の週報の廃止に先立ち、現在、弊社では、
各公募投資信託の月報において、純資産総額の推移グラフを追加する等(※)、さらなる情報の充実に取り組んでおります。
引用元:朝日ライフ アセットマネジメント
これは賢明な判断でしょう。
チェックは別に「毎週」でなくてもよいのです。
上記リリースで触れられている通り、
「月次の・運用レポート」を充実していけばよいと思います。
できれば、なのですが、
ファンドマネージャー、運用チームの人たちの「顔写真」とか、お名前・プロフィールとか、「月次運用レポート」でも披露して欲しいですね。
そして、何より重要なのは、
運用レポートの『アーカイブ』の充実でしょう。
私たち投資家が運用レポートを「時系列」でチェックすることで、
ファンドの変化の過程が見えてくるためです。
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カテゴリ:投資信託あれこれ