100年ライフプラン

コロナ共生時代の(私的)マネープラン5つの原則

2020年6月23日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

思いがけず「新型コロナウイルス」に遭遇し、
わたしはお金に関して改めて気づかされたところがあります。

(以下あくまでわたし個人の見解であり、
普遍的に「これが正しいよ!」という意味合いでは決してございません。)

 

 

1.収入(仕事)はある日突然、激変すると心得よう


渦中にいるとなかなか気付きませんが、
今年発生した「新型コロナウイルス(Covid-19)」は、間違いなく教科書に載る歴史的な出来事です。



今後、コロナ不況が本格化してくれば、
あなたの収入(仕事)が減少、
あるいは途絶えたりすることがあるかもしれません。


このような危機に遭ってはじめて、

副業を立ち上げる、
セカンドジョブ(第二の収入源)を模索する、
パートナーとダブルインカムを築くことの重要性を、私たちは知ります。

 

 

仕事とは、
『自分資産』の効率的な運用に他なりませんから、


より長く仕事(収入)を継続させるため
自分資産のたな卸し、
自身のブラッシュアップを行うことがいっそう重要になります。



また、天災 = 転機を促すことになるため、
まったく違ったジャンルに仕事を求める、今は絶好の機会なのかもしれません。

(日本の産業構造も、そして働き方そのものも、コロナを機に大きく変わることでしょう・・)

 

◆ ファイナンシャルプランナー
山崎俊輔さんの以下コラムも、とても参考になります!

「給与の高さじゃない」コロナ禍での結婚条件で急浮上したポイント
「お金の生存戦略」を考え直すときだ


「知らないとコロナ後に泣きをみる「新しいお金の生活様式」とは何か」

 

 

 

 

2.必要でない支出を明らかにする


そんなに必要でない支出が明らかになったことが、
コロナがもたらした最大の便益ではないでしょうか。

 



・出社するための交通費(通勤ラッシュ付)、
・「ちょっと行こう、集まらない?」的な飲み会

・移動の時間、体裁を整えるための時間
(本題に入る前の)世間話的ムダな時間(とお金)

・土、日になると外出して
何かをしなければならない(=支出伴う)という無言のプレッシャー


あっ、もちろん他方では

自宅での滞在時間が長いと、
食費、光熱費などはアップします。



しかし、
「なんとムダなことにお金と時間を使ってきたことか!」という気付きは、
この災禍がもたらしてくれたメリットでもあるわけです。

換言すれば、
『何が自分にとって最も大切なのか?』という点検を強いているわけです。

 

 

図らずも新型コロナウイルスは、
あなたという人間にとって
真にふさわしい『支出の規模』を知らしめています。

 

<これって資産運用に大いに関係します!>

??


なぜなら、
〇 月50万円を「身の丈の支出」と捉える人と、
〇 月30万円を「身の丈の支出」と捉える人では、

ほかの条件はまったく同じでも、
(期待寿命も一緒ですよ)

定年退職時に
必要な『資金額』が大きく違ってくるわけで・・。

 

 

 

と云いますか、
その前に、

〇 月50万円を「身の丈の支出」と捉える人と、
〇 月30万円を「身の丈の支出」と捉える人では、

定年退職時にまでに、
積み上げられる『資金の規模』も大きく違ってきますね。


わたしは最近つくづく思います。

『お金の絶対額には、さほど重要な意味はないのだ』と。

 


社会環境的に今後も
ある程度の資産運用は必要ですが、

なるだけお金を増やすということより、



〇 自分にフィットした「支出の額」を知り、
そこから逆算して
〇 生きていくのに必要な「資産額」を知り、

〇 そこから「どの程度、リスクを負って資産運用すべきか?」を見極めることこそ、With コロナ時代のあるべき『資産運用の方法論』だと思いませんか?

 

 



 

考えてみれば、
外出できない、移動がままならない、
仕事上でも制約を強いられる環境が、

お金」というものを、
お金の使い道」というものを、
客観視する機会を与えてくれているのです。

 

3.住居は賃貸のほうが機動性は高い


これはわたしの体験談です。
四国に移住すると決めたのが4月に入ってから・・。



不動産会社に解約の通知をし、
2ヶ月後の退去日を決めました。
オフィス(シェア・オフィス)のほうも同様に手続きを行いました。

賃貸 =『やどかり』に過ぎませんから、
次の家(貝殻)に移動するだけでことは済みます。


経済的負担でいえば、
「賃貸」も「持ち家」もそんなには変わらないでしょう。
(もしかすると「持ち家」のメリットが若干大きいかもしれません)



ただ、世の中が大きく変動する時代は
「住居はレンタルする」という発想を持ったほうが、
人生の流動性と柔軟性を確保しやすいと考えます。

 

4.一括投資しか出来ない資産は除外しよう


みな自分のお金を増やしたくて資産運用を行います。
しかし、転機(天災)はいつも思いがけない方向から突然やってきます。



その際、
たとえば2000万円のリスク資産を一括で購入していれば、
2000万円規模の「リスク量」は修正のしようがありません。

次の行動に移る際、
変化を伴う決断をする場合に
この「リスク量」は付いてまわるため、行動の選択肢が狭まる可能性があります。

 

 




投資の『時期』を分けて、
わざわざ時間をかけてリスク資産を購入していくメリットは、

 

・あなた自身がリスクに慣れる時間稼ぎ。
であるだけでなく、

・いきなり大きな「リスク量」を負ってしまわない工夫そのものなのです。



また、一括でしか購入できないリスク資産は
(当然)一括でしか売却できません。

少しずつ売るという選択肢が
最初から除かれています。
(これも、私たちの生活実態からズレていると思いませんか?)

 

5.人生の時間は有限と知る


災禍に襲われて初めて
人は「何が自分にとって最も大切なのか?」を自問します。

わたしもそうでした。



わたしは今、
「何が自分にとって最も大切なのか?」を知らしめてくれた
コロナに感謝しているくらいなのです。


先ほど、出社するための交通費、
ちょっと集まらない?的な飲み会
移動時間、準備時間、調整時間などと記しましたが、

これらほとんど
仕事(会社)に付随するもの。

 

 

これまで、
仕事(会社)という恒星の周りを、

ひたすら回り続けてきたのではないか?と、
冷汗を掻いてしまっている人はいませんか?



人生の時間は『有限』です。

自分にとってより重要な時間を確保するためには、自分にとって優先順位の低いコト、モノを除く必要があります。

〇 それを媒介してくれるのが、他ならぬ「お金」なのです。

最後に、
わたし個人は新型コロナウイルスによって
生き方を変えた一人ですが、

ふつうの生活者がその生き方において、
さまざまな選択肢を持ち得る今の社会は「豊か」であると改めて実感しています。

◆ 参照記事
当クリニックは四国に「お引っ越し」を完了。が、サービス内容は「お引っ越し」致しません!

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