別に投資の上級者が「バランスファンド」を選んでもよいのです
2020年6月14日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
『相談業務』では、お客様の投資に関する取捨選択を実際に見聞きします。
たとえば「○○がいいですよ~」と囁く情報を聞かれて、
その金融商品を買いたくなる気持ちはよーく分かります。
でも、
「○○がいいですよ!」という情報を発している人と、
あなた自身は・・『違う人物』ですよね。
その人とご自分を同一視して、
まとまった金額で(その金融商品を)ポンッと買ってしまうのは、実はなかなかアドベンチャーなことではないでしょうか。
あるいは『つみたてNISA』に関する情報などを見ていると、
「株式ファンドに100%投資します!」という意見を見かけます。
そもそもブロガーの皆さんって、
自分の時間を削ってまでブログ記事を書く人ですから、
資産運用に関してすごく勉強熱心なわけです。
自分がどのくらいの
リスクを負えるのかという【リスク許容度】が、
(平均と比べて)高めという人が多いのではないでしょうか。
つみたてNISAでは「株式ファンドに100%投資!」が多数派を占めていても、
それは必ずしも、
【株式ファンドに100%投資している人】が、全体像として多いわけではありません。
(つみたてNISAの加入者は190万人近くもいるわけで。)
画像元:金融庁(2019年12月末時点)
<誤解がないように・・>
あのー、
「株式ファンドのみ」を買うというのは、
決して悪い話ではないのですよ。
「理論的には」正しい行為です。
しかし、
理論として正しいことと、
あなたという運用者が
心地よく運用を続けられるかどうかはまったく【別の問題】・・。
そもそも、ヒトは感情の生き物ですから、
あなたが投資を始める際に、
自分のお金がどんなふうに
【減ってしまう恐れ】があるのかを
『シミュレーション』しておくことって、とても重要なことです。
「じゃあ、一体どんな投資がベストなの?」
と訊かれれば、
【あなたが継続できる投資がベストです!】
とわたしはお答えしています。
投資信託を買うことは、
誰にでも出来るのです。
しかし、投資を長く続けることは
誰にでも出来るわけではありません。
⇒ そして、
相手(投資対象)を知るということ。
投資の現場から
立ち去ってしまう「ほとんどのケース」は、
⇒ 自分の身の丈以上のリスクを取った人が、
その【損失幅】に耐えられなくなったときです。
たとえば、
お仕事に、プライベートに忙しいあなたが
複数の投資信託、ETFを自分で管理し、
定期的に「リ・バランス」することが出来るのでしょうか?
YES, かもしれません。
でも、NO,かもしれません・・。
実は以前わたしはメールにて
100名以上のお客様に
【追跡調査】をしたことがあります。
すると、
3割以上のお客様が
実は「リ・バランス」が出来ていないことが判明しました。。
ここ数年
「相談業務」を重ねれば重ねるほど、
「バランスファンド」の効用を実感しています。
何から何まで、
自分で選んで、
自分で管理しないといけない・・、
という『投資の思い込み』から
(そろそろ)解放されてもよいのでは?
別にバランスファンドという【仕組み】に
リスク管理の大半を任せてしまってもよいのです。
(バランスファンドなら貴方に代わってファンドが
随時「リ・バランス」を実行してくれます。)
決して投資初心者「専用」の道具ではありません。
「バランスファンド」は投資の中上級者が
さまざまなスタイルを実践したうえで、
【最後に戻ってくる投資手法】でもあります。
(当クリニックはこれを
「ブーメラン現象」と呼んでいます)
あなたが「長く続けられそう!」と
思える選択が、
資産運用における『正解』なのですよ。
Zoom(オンライン)で開催いたします。
6月28日(日)13時30分~
【第38回】iDeCo、つみたてNISAはこう使おう!
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カテゴリ:バランスファンド