確定拠出年金専用のバランスファンド、『DIAM DC 8資産バランスファンド』(愛称:宝船)について
2020年3月4日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
ふつう(公募)の投資信託って?
答え)
「確定拠出年金専用のファンド」です。
たとえば、
iDeCoでしか売っていないファンドって、
たとえるならスーパーマーケットの
通常の棚には商品が積まれていなくて、
「iDeCo専用の○○ファンドって置いていますか?」と尋ねるイメージですね。
また、企業型の確定拠出年金(DC)専用のファンドになると、
もう、店の人に倉庫まで行ってもらって、
弊社の企業型DCの投資信託を取ってきてもらえませんか?」
というイメージです。
相談業務を行っていると、
なかなかいいじゃないか。」
「企業型DCでは、ほぉー、C社でも
F社でも、G社もこのバランスファンドを採用しているのか。」と気付かされることがあります。
具体例を挙げてみましょう。
『DIAM DC 8資産バランスファンド』です。
(愛称を『宝船』といいます)
画像元:『DIAM DC 8資産バランスファンド』(新興国20)
右上に小さく『DC専用』と書いてあります。
つまり、
公募の投資信託ではありますが、
ほんとうに「企業型DC」か「iDeCo」でしか売っていない
希少な?投資信託なのです。
実はこのバランスファンドには
DIAM DC 8資産バランスファンド(新興国10)
DIAM DC 8資産バランスファンド(新興国20)
DIAM DC 8資産バランスファンド(新興国30)
の『3種類』があります(2012年9月の設定)
あのー、カンさん。
『新興国20』の20って何ですか?
はい、この20の意味は
株式と債券を合わせた
『新興国に投資する割合』を示しています。
くわしく見ていきましょう。
国内債券+短期金融資産で61%になります。
(新興国20)は、安全資産が
国内債券+短期金融資産で34%。
(新興国30)は安全資産が
国内債券+短期金融資産で7%のみ。
いくつか【特徴】があるので列挙しましょう。
国内株式と先進国株式、
国内リートと先進国リートを同じ割合で保有。
先進国債券より新興国債券の組入れ割合を
大きくしている点。
(まあ、(新興国 )と銘打っている位なので、
新興国に積極的に投資しますよ、というメッセージなのでしょう・・)
新興国20の「ポートフォリオ」を見てみると・・。
画像元:投資信託説明書
株式は日本株:先進国株:新興国株の割合が
= 15%:15%:10% となっています。
債券(含む短期金融資産)が48%を占め、
標準的なリスクテイクを行っている
バランスファンドであると分かります。
また、当該バランスファンドは
iDeCoでは、確認できる限りでは、
しんきんのiDeCo、
第一生命保険のiDeCoでラインナップされています。
最後に、運用管理費用ですが、
十分低廉な水準です。
年0.3465%
DIAM DC 8資産バランスファンド(新興国20)
年0.3795%
DIAM DC 8資産バランスファンド(新興国30)
年0.4125%
このようなバランスファンドは正直、
DC専用にしておくのは『もったいない』です!
DIAM 8資産バランスファンド(新興国10)
というふうに「DC」を削るだけで、
(いや、たとえ削らなくても)
立派にフツーの窓口で売っている
フツーの投資信託に出来るのですから・・。
たとえ確定拠出年金専用ファンドであっても、
「月次レポート(月報)」はちゃんと載せてくださいね。
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カテゴリ:バランスファンド, 確定拠出年金(iDeCo・企業型)