投資家の感情リスク

投資の感情リスクと付き合う3つの方法(人間は太古の昔、ウマだったのです)

2020年2月6日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。 

『投資』というフィールドにはじめて立つと、
そわそわしてしまうものです。

2019年。

絶好調だった株式市場において、
(もう株価指数はどんどん上昇していますから、)

置いてけぼりを食わないよう、

 

早く早く、
もっともっと、
株式を買わないと・・。

 

と、
人は勝手に思ってしまいます。


 

 

なんと言いますか、
もうこんなチャンスは二度と来ないのではないかと
勝手に焦ってしまうのです。

それで・・、

短期間に
余計に
お金をつぎ込んでしまう・・。

(ほんとうは
上昇局面はこれから何度でもあるのに。
別に今「笑って見送っても」支障はぜんぜんないのに。)


これって・・ちょっと群衆心理っぽくないですか?

 

「理屈」で考えると
どう見てもおかしいのに、

 

人は「高いときに」
金融商品を買いたくなり、

「安いときに」
金融商品を売ってしまいたくなります。



この【感情】とは一体なんなのでしょう?



ひょっとすると
「ヒト」としての感情ではないかもしれません。

ただの生き物、

たとえば
「馬(ウマ)」の感情かもしれません。

??

 

 



 

私たちは
高度な知識社会に住む、
とてもクレバーな生物ですが、

同時に、

食っては寝る、
食っては寝るを繰り返す、
ただの生き物でもあります。

なるほど、
見た目はずいぶんと洗練された社会です。



でも、私たちの脳そのものは、
50万年前とほとんど変わっていません。

「ただの生き物」なのです。

感情リスクと付き合う方法 その1)

投資という行いを前にした自分の気持ちは
「馬(うま)」だと自覚する。

 

あなたもわたしも、
みんな「馬」です・・。

 


今、サバンナにいます。

馬として
20頭ほどで「群れ」をなしています。


(突然ですが、)

馬であるあなたは、
何がいちばん怖いですか?

・・・・・・


「群れからはぐれること?」


そうですよね。

 

 



 

群れからはぐれ、
たった一頭になってしまうと、
そこには「静かな死」が待っているだけ。


じゃあ、
あなたは群れの中で、
どの辺りにいたいですか?

「えっ?」

 

 



 

どの辺りが、
いちばん居心地がよさそうですか?

・・わたしの文章を待たないで
考えてみてください!

 

 


群れの、
どの辺りが、
いちばん居心地がよさそうですか?


「真ん中くらい?」


そうですよね・・。

いちばん安全そう。)


では、今、
群れのリーダー(わたし)が突然走り出したら、
あなたはどうしますか?


(わたしは)もう走り始めています・・。

 

「・・付いていきます。」

 

 

そうですね。

なぜなら、
【群れ】から外れることは死を意味するためです。


たとえリーダー(わたし)が
ちょっとヘンな馬であっても、
とにかく「付いて行かざるを得ない」わけです。


株式が安いときとは?

みなが株(かぶ)を売って、
マーケットから逃げ出しているときです。

馬(ウマ)的にいえば、

あなたも(その他大勢と一緒に、)
逃げ出したくなってしまうわけです。

 

 

資産運用のあらゆる局面において、
強烈に沸き起こる【感情】の多くは、

あなたが馬(ウマ)時代だった頃の遠い脳の記憶です。

(理性的なあなた自身の見解ではありません・・)

 

 

 

 

逆に、
株式市場が上がるとき、

みなが株(かぶ)を買って、
マーケットに押し寄せているとき、

馬(うま)的にいえば、
あなたも(その他大勢と一緒に、)
どんどん株(かぶ)を買いたくなってしまう。


安いときに株式を売って、
高いときに株式を買いたくなるのは、

【群れの心理】としては当然なのです。

なので、あなたが『やるべきこと』は明快です。

勇気を持って【群れ】から離れましょう!

 

感情リスクと付き合う方法 その2)

投資という行いにおいては
自ら「少数派」を自覚する。

 

 

別に、
みんなと同じ【行動】をしなくてよいのです。

 

 



 

私たちはサバンナで
集団生活をしているわけではありません!

立派なホモサピエンスなのです。


みなが株(かぶ)を売って、
マーケットから逃げ出しているときに、慌てなくてもよいのです。

 

いくら損失が膨らんでも
それらは「含み損」であり、
ホントに売らない限り現実化しません。

『少数派』(=持ち続ける)になったとしても、
ぜんぜん焦る必要はないのです。

 

いつの世も、
〇 上がり過ぎたモノは下がりますし、
〇 下がり過ぎたモノはやがて上がります。

 

 

逆に『少数派』を貫いたほうが、
投資における長期的なリターンは高くなるとわたしは思います。

反対に、
みなが株(かぶ)を買って、
マーケットに押し寄せているときには、

冷めた視点を持ちましょう。

 

感情リスクと付き合う方法 その3)

「安い時に買って、高い時に売るのが、投資の王道」と自覚する。

 


「でも、カンさん。その、
「安い時に買って、高い時に売る」が、なかなか出来ないんだよ」

えっ、そんなことないですよ、
されていますよ。

ファンドを自身で組み合わせている人は自分で、
バランスファンドを持つ人は運用会社が、

リ・バランス』を通じて
「安い時に買って、高い時に売る」を定期的に繰り返していますよ(^^)

 

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カテゴリ:投資家の感情リスク

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