一般NISA、それともつみたてNISA?(その前に、あなたの家計はストック型、それともフロー型?)
2020年1月27日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
投資の『1丁目1番地』に立つ看板には、
いったいどんな文字が記されているのでしょう?
書かれている可能性 大 です。
このメリットの意義は、
あなたもわたしもすでに知っていますね。
『一般NISA』と『つみたてNISA』
今般の税制大綱で
一般NISAは2024年以降「新NISA」として、存続することがほぼ決まりました。
したがって、
一般NISA(新NISA)とつみたてNISA、どっちがいいの?」というご質問も、今後続いていくことになります(^^)
シンプルに考えてみましょう。
一般NISA(新NISA)は、
〇 でも、非課税期間短め。
(ロールオーバーしても計10年。)
いっぽうのつみたてNISAは、
〇 でも、非課税期間長め(20年間)
当クリニックでは、
投入できる金額ベースより、
非課税で運用できる「期間の長さ」を重視すべきと考えます。
(したがって「つみたてNISA」推し!)
が、個々人の
真っ白な地平に立った場合、
一般NISAなのか
それともつみたてNISAなのかの「解」は、
(実は)制度側にあるのではなく、
あなたの側に存在すると自覚すべきでしょう。
??
具体的に言えば、
一般NISA、つみたてNISA
どちらがよりフィットするかは分かれてくる。という事実です。
(ご注意・・。ここからあえて一般NISA、
つみたてNISAいずれかを「はめ込む」お話をします。
当クリニックとしては
「つみたてNISA」をよりおススメしている事実をどうかお忘れなく。)
さっそくですが、
片岡さんのお宅を覗いてみましょう。
片岡さんのストック(資産)は2200万円程度あります。
(ほぼ預貯金です)
ただ、お子さんの教育費などで
毎月の支出は膨れてしまっていて、
月ベースで残るのは3~4万円程度。
片岡さんの場合、
(リスクの許容度がある程度高いという前提ですが、)
一般NISA(新NISA)もアリかもしれません。
なぜなら、
典型的な『ストック型家計』であるためです。
税制優遇口座に
ある程度まとまった金額を入れられるご余裕をお持ちですね。
(投資期間についても、
できるだけ伸ばされたいのであれば、
当初5年プラス5年(ロールオーバー)後も、
特定口座に移して課税口座内で運用を続けるという手もあります)
もう一人、
杉田さんのお宅を覗いてみましょう。
杉田家のストック(資産)は300万円弱。
(ほぼ預貯金です)
共働きでご収支には余裕があり、
月ベースでコンスタントに10~12万円程度
お金が残っています。
杉田家は典型的な『フロー型家計』ですね。
ですので、つみたてNISA向きです。
杉田さんはつみたてNISAだけでなく、
iDeCoも実践し、もしかすると特定口座(課税口座)でも、多少つみたて投資が可能かもしれません。
もちろん杉田さんの場合も
『価格変動(リスク)を許容できる』というのが前提条件となります。
実はご家計がフロー型なのか、ストック型なのかで、
どっちを選ぶ?というケースにも応用ができます。
片岡さんはストック型の家計ですから、
「ジュニアNISA」がフィットする可能性があります。
フロー型の杉田家は
シンプルに「未成年口座(特定口座)」を開き、
毎月コツコツつみたて投資を行ったほうが良さそうです。
金融商品そのもの、各種優遇制度などを概観する際、
「どっちが良いのだろう?」と
考える前に、
「どちらが自分により合っているのか?」という
視点を持つようにすべきですね。
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カテゴリ:NISA活用法