「生前贈与・強制つみたてNISA」はアリだと思います
2019年12月4日
こんにちは。
投資信託クリニック代表の カン・チュンド です。
たとえば50代のお母様、お父様が
20代の子どもさんのことを心配して、
『生前贈与』という形で、
金銭的にサポートしようとする姿をお見かけします。
お気持ち、よーく分かります(^^)
仮に「現金」の形で生前贈与を行っても、
年間で110万円までなら税金がかかりません。
(贈与税の基礎控除額は年間110万円。
ただしきちんと振込みをして証拠を残す。
贈与される側は自分で口座を管理するなど注意が必要。)
わたしが相談者さまに
しばしばお勧めしているのが、
【生前贈与・強制つみたてNISA】です。
ご注意願いたいのですが、
この項の「生前贈与」は
資産家のご両親をイメージしているわけではありません。
月1万円程度(年間12万円)を生前贈与していく・・。
これを、
「必ずつみたてNISAという口座を開いて、
こういう投資信託を買い付けなさい」
と指示するのは別に悪い話ではないと思います。
第一、子どもさんにとっては
月1万円の「現金」だと
それ自体が『誘惑』になり得ます。
(使おうと思えば使えてしまいますから。)
月1万円の現金 → 世界分散の投資信託に
(自動的に)変換されれば、
安易に散財するリスクが減りますし・・。
もちろん、
親御さんのほうにも都合があるでしょうから、
「生前贈与」する期間を
時限的に決めてしまっても構いません。
(たとえば、
お子さんの収支がもっともきつい「20代」に限るとか。
向こう10年間に限るとか。)
ご自身(贈与する側)の状況によって、
生前贈与の金額を増やしたり、減らしたりは、
臨機応変に行えばよいと思います。
=「つみたてNISA」でのつみたて金額は
ネット証券を窓口にすれば柔軟に変更できますから。
何より、お子さんは
生前贈与というイベントを通じて、
実際『資産運用』と出会うわけです。←ココ、重要!
何を、どんなふうに感じるか(感じないかは)
(こればかりは)やってみないと分からないもの・・。
「とにかく一度体験させる」という類の 投資教育 に他ならないのです。
もちろん、理想は自分で気づいて
自分でつみたて投資を始めることです。
が、この「ハードル」が存外高いことは、
多くの人が承知するところ。
良いではないですか。
月5000円でも、3000円でもよいです。
小さな一歩のように思えますが、
「実はそうではない」ことを、
お母様、お父様自身がよくご存じのはず・・。
わたしはカウンセリングで
次の言葉をしばしばお聴きしますよ。
「カンさん。もっと早く(つみたて投資を)始めていれば良かったなとつくづく思うのです。」
最後に肝心の投資信託ですが、
「生前贈与・強制つみたてNISA」で
つみたてを行うのは「若い人」です。
時間の利益が存分にあることを考えれば、
『全世界株式インデックスファンド』でぜんぜんOKだとわたしは思います。
本年最後のセミナーとなります。
第30回 12月21日(土)in 東京・田町
カテゴリ:NISA活用法