イデ子は後憂先楽の人、兄さんは先憂後楽の人
2019年11月13日
こんにちは。
投資信託クリニック代表の カン・チュンド です。
分かりにくいタイトルですみません(^^;
兄さんは「ニーサ」ん。
つまりは『つみたてNISA』のこと。
イデ子は文字通り『iDeCo』です。
突然ですが、あなたは
お弁当の蓋を開けて
「さあ、これから食べるぞ!」というとき、
それとも、
B 好物のおかずは最後まで取っておきますか?
(実は)Aのタイプの典型がiDeCoです。
所得控除という節税メリットは
最初から享受できますから。
後憂先楽、「先に楽しい」わけです。
では、何が後憂
「のちの憂い」なのか?
iDeCoの場合、
何十年とつみたて投資を続け、
どの程度【課税】されるかが、
その時点にならないと分からない点でしょう。
とくに20代、30代の人にとって、
iDeCoで積み上がった資産を
〇 一時金で引き出すにしろ
〇 年金方式で引き出すにしろ、
その時期はかなり遠い未来なので、
その時点での『控除の大きさ』がどうなっているのか、まったく読めません・・。
『控除』は(今より)小さくなっていると考えるのが妥当でしょう。)
そういった意味合いを含めて、
iDeCoは「後憂先楽」なのです。
・・ここで一点、ご注意。
iDeCoもつみたてNISAも、
その長いプロセスの中で
「いったい何をやるの?」という点ではまったく同じなのですよ。
〇 低コストの
〇 広範な分散が施された投資信託を選んで、
〇 むやみに動かさず「バイ・アンド・ホールド」
ですから。
さて、次の「つみたてNISA」は
典型的な「先憂後楽」でしょう。
後楽「あとで楽しい」の意味は?
山あり谷ありで長年運用を行って
最終その「利益」に対して、
税金が免除(非課税)になるというご褒美があるためです。
でも、そこに至るまでの道のりは?
まあ、一筋縄ではいきません(-_-;)
だいたい100万円超の利益が出るまでに、
いったいどのくらいの月日がかかることやら。
以下、あくまで一例ですが、
シミュレーションです。
画像元:楽天証券
「つみたてNISA」でコツコツ毎月2万円を積み立て、
あとから振り返ってみると、
平均して年3.5%のリターンが達成できたとしましょう。
トータルで
5,137,688円の資産額になりますが、
そのうち利益は?
129万円あまりです。
実に『16年』かかっているわけです。
あなたは16年前、一体どこで何をしていましたか?)
長く苦しい茨の道を歩み続けてはじめて
それなりの「非課税のメリット」(後楽)があるわけで。
やはり、つみたてNISAは「先憂」なのでしょう。
〇 後憂先楽の人 だと思いますか?
〇 先憂後楽の人 だと思いますか?
ここ、深呼吸をしてよーく考えてみましょう。
(どっちがより「良い」という意味ではありませんよ。
お弁当の話を思い出してみてください!)
自分の性格(キャラ)を知り、
自分に合った「税制優遇制度」を優先して利用する。
その発想のしかたこそが重要なのです。
お知らせ)12月もセミナー開催します!
第30回 12月21日(土)in 東京・田町
カテゴリ:NISA活用法, 確定拠出年金(iDeCo・企業型)