投資信託にはラベル(名前)を貼ってほしい。ファンドは生活商品ですから。
2025年6月6日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
んー、やっぱりそうか・・という、
(残念なほうの)納得記事が以下です。
投資信託は確定拠出年金、
NISA口座、
ふつうの課税口座をはじめ、
ふつうの生活者の財産形成の『ツール』として広く普及しています。
が、
上記日経新聞の記事によりますと、
国内で設定されている投信で
運用担当者の名前を明示しているファンドは
11%のみとのこと。
画像元)日経新聞
世界の主要国と比べた場合に
比率がかなり低いことがひと目で分かります。
わたしは必ずしも
運用担当者(一人)というラベルの貼り方でなくてもよいと思っています。
□□という運用チームによって運用されており、
サブリーダー(2名)が・・
という表示のしかたでも構わないと思います。
どうして、
ファンド運用担当者の『名前』
(できれば『写真』も)が必要かというと、
投資信託は「生活商品」であるためです。
単純に、
そしてシンプルに考えてみましょう。
あなたが「道の駅」に行ったとき、
『名前』と『写真』入りの野菜とかに思わず目が行きませんか。
(手に取ってみたくなります)
投資信託は金融商品である前に、
大切なお金を育て、育んでいくという、生活者にとっては息の長い付き合いになる「生活商品」なのです。
日本で作られる投資信託の、運用担当者(もしくは運用チーム)の人の名前が記されるファンドは『100%』になってふつうでしょう。
たしかに今、
ファンドの現存本数が多すぎるため、
一つひとつのファンドに
「わたしが作っています」と明示しにくい面があると思います。
そういう意味では、
ファンドの統廃合を進めることと、
100%のファンドに運用担当者(もしくは運用チーム)の名前が記されるのは、同時進行の側面があるかもしれません。
米バージニア大の研究者らによると、
氏名を開示しない投信は開示している投信に比べ、
パフォーマンスが年率1%近く劣後する場合があるという。
モーニングスターも
運用担当者が長期在任している投信は
資金流入が増える傾向があるとしている。
顔(名前)が見えないよりも、
顔(名前)が見えたほうがいいに決まっています。
カテゴリ:投資信託あれこれ