投資信託と不動産投資の違い
2025年3月19日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
本日はなるだけ「ざっくり」
「抽象性」を保ちながらお話します。
投資信託と実物の不動産投資の違いは、
まず「エリアの広範性の違い」です。
国・地域的な『分散』が可能かどうか。
不動産投資は基本
対象が日本国内に限定されます。
いっぽう投資信託は、
全世界株式型のファンドなどを選べば、
世界レベルの国・地域分散が自然になされます。
「銘柄の分散」が出来るかどうか?
不動産は『単価が高い』ため、
適度な銘柄分散(物件・分散)が難しいです。
仮に資金が1億円あれば、
中古のワンルームマンションなどであれば、
所在地や用途地域や、
築年数などある程度「銘柄」(物件)の分散が出来るかもしれませんが・・。
好対照なのが投資信託で、
ファンドそのものが
多数の銘柄のパッケージであり、
例えば、オルカンのような
全世界株式インデックスファンドは、
世界の株式(銘柄)を約2600社保有しますが、このような投資対象をナント月100円から積立投資できます。
実物の不動産は一括購入しか出来ません。
(つみたて投資という購入方法がない)
いっぽう投資信託は
一括購入も、積立購入も、両方可能です。
※不動産=「一括購入のみ」ということは、
いかにリーゾナブルな価格で買い付けが出来るか否かが、不動産投資の成否のカギを握るということです。
不動産は
購入時の手数料や維持コストが相応に高いです。
対して投資信託は
購入時の手数料をゼロにできます。
継続コスト(信託報酬など)も
インデックスファンドを選べば比較的低く抑えることができます。
ここは不動産がしくみ上、有利です。
不動産投資ではレバレッジ(借金)を利用できます。が、投資信託は借り入れを起こして購入はできません。
※あくまで一般論ですが、
物価上昇(インフレ)が恒常化する世の中では、借金をしてリスク資産を購入すると借り入れ金額が固定化され、長期の時間軸で見れば、(インフレが進むことで)借り入れ金額の実質価値が逓減していく。という側面があります。
さて、
わたしが不動産投資を行うのか?と訊かれれば、わたしはしません。
エリア、国の分散が出来ない。という理由が大きいです。
グローバルREITのインデックスファンドを買うほうが気持ち的にラクだと思います。
不動産(Real Estate)という資産に興味がある人には、REIT(不動産投資信託)のほうをお勧めします。
実は、個人が不動産投資を行う場合、
ほとんどのケースで購入機会が「居住用不動産」に限られてしまうのです。
でも、不動産って「居住用」だけではないのです。
定期収入を求める不動産投資家は多いですが、実はインカムを伴う不動産にはオフィス 商業施設 物流倉庫 通信施設 データセンター ホテル 医療,介護施設など様々な形態があるにも関わらず、個人で『直接』投資できる不動産は(ほぼ)居住用 に限られるという選択肢の狭さは頭に置いておくべきでは❓ https://t.co/FrYX9Etn63
— カン・チュンド@インデックス投資アドバイザー🙋♂️ (@4649kang) October 10, 2024
これは、とても重要な視点だと思います。