インデックス投資「沼」にハマって25年
2024年9月8日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
会社の同僚にも
そして友人にも、
「そのこと」を話すのに勇気がいる・・
(話す前から)
理解してもらうのが多分ムリだろうな・・と思ってしまう。
あなたにはそういうことってありますか?
要は少々マニアックな嗜好、
マイナーな趣味のたぐいの話です。
たとえば、
25年前に
「先進国株式インデックスファンド」を買ってみた人って、
ふつうから見たら、
かなりアウェイで
奇異な眼差しで見られたはずです。
そもそも、
「インデックス何とか」という名称すら、ほとんど知られていない状況でしたから。
以前に
インデックスファンド概史のような記事を書きましたが、
周りに「それ」を理解してくれる人は皆無で、
なので「それ」を口外することもありません。
もちろん、親にも兄弟にもパートナーにも言えません。
「それ」を共有できずに、基本孤独なので、ああ、ぼく「沼」にハマってるんだ・・と自覚するわけなのです。
わたし自身がそうでしたが、
2000年代になって、
『ブログ』が少しずつ勃興してきて、
それこそ日本全国に
「それ」に興味を持ち、
「それ」を実践している人が「スゴッ、ほんまにおるんや」と知ったときには、たいそう驚いたものです。
自分たちは超マイナーを自覚していたからこそ、
全国に点在する『仲間』に
言い知れぬ共感を抱いたりもしました。
一投資家としてのわたしは
そんな『サブカル』的な雰囲気に、ずっと慣れ親しんできたように思います。
おそらく2007年位からだったと思いますが、
サブカルだったインデックス投資が、メインカルチャーの大手メディアに取り上げられ、サブカル民は歓喜します。
そして、
リーマンショックがあったり、
東日本大震災があったり、
2014年に一般NISAが始まったり、
いつの間にか外部環境が少しずつ変化し、日本の運用業界にも地殻変動が起きてきて、
あれよあれよという間に
インデックス投資なるものが
「メインカルチャー」に昇格?してしまったのです。
名古屋の栄町でも、
福岡の天神周辺でも、
ランチ時に
ふつうの会社員の人が何かのおしゃべりのついでに、「それ」を口に出すような社会的雰囲気が醸成されている・・、
そんな昨今の状況に
わたし自身はいまだに慣れきっておりません(笑)
7月のインデックス投資ナイトで、
高井宏章さんがいみじくも仰っていました。
『インデックス投資家は 野党じゃなくてすでに与党なんですよ』
と。
ヨトウ?
与党の気分になど
これまで浸ったこともなかったのですが、
(職業柄)『与党の責任』も少しずつ感じ始めています。
「それ」=インデックスファンドについては
以下『3つのこと』を声大でアピールしていきたいです。
リスク「小」ではない。
株式インデックスファンドなど、立派にハイリスク・ハイリターンの金融商品です。
市場全体を買う商品なので、
明らかに長期向けのプロダクトです。
イメージしていただくと分かりますが、
市場全体って、
短期ではそうそうダイナミックに動いたりはしません。
インデックスファンドの効用も、
『長期』でホールドし続けてはじめて表れてくるものです。
インデックスファンドは言うほど儲かりません。
(何しろ「平均」を買っているだけなので。)
みんなの注目を浴びて
華やかに大きく儲けたいという人は、
別のたぐいの投資商品を選ばれたほうがよいでしょう。
カテゴリ:インデックス投資全般