投資信託あれこれ, 金融機関にモノ申す

投資信託で儲かっている顧客が多い「販売会社」はどこ? 損している顧客が多い「販売会社」はどこ?を、金融庁の「共通KPI」が教えてくれます

2024年5月11日

 

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

どの投資信託を買うかは、もちろん重要です。

しかし、
それと同じくらい、
『どこで』投資信託を買うかも重要だと思いませんか?

 

 

金融庁が定期的に公表する
「共通KPI」のグラフを見れば、

投資信託の販売会社の『質』がひと目で分かります。

 

 

 

 

 

 

毎年3月末を基準日として、
金融庁がファンドの販売会社に、

 

「あなたたちが抱えている顧客が、
投資信託を保有することで
一体どのくらいの利益、
または損失を出しているか報告してください。」

 

と言っているのです。

 

スゴいと思いませんか?

 

 

 

 

 

ちょっと硬いことばで、
『運用損益別顧客比率』というのですが、

 

グラフで見れば
「良い販売会社・悪い販売会社」が一目瞭然です。

 

なお、販売会社は
「主要銀行」「地方銀行」「信金等」「証券会社」「その他事業者」というふうに、細分化されています。

 

 

 

投資信託の共通KPI「投資信託の運用損益別顧客比率」

 

※画像元はいずれも金融庁資料
投資信託の共通KPIに関する分析』(2023 年3月末基準)です。

 

 

 

 

シンプルに捉えましょう。

 

グラフ上で、
『上位』にランクされている販売会社(一部、運用会社兼販売会社)は、

顧客が長期でファンドを持ち続けているため、利益を出している「顧客比率」が高くなっています。

 

 

これは販売会社(一部、運用会社兼販売会社)が
『長期投資』を推奨し、
実際長期でファンドを持つ人が多いという証左でもあります。

 

 

 

 

そういう意味合いで、

「ソニー銀行」は素晴らしいです。

(オリックス銀行、あおぞら銀行、PayPay銀行などは、投資信託の販売会社として選ばないほうが無難でしょう。)

 

 

 

 

 

スルガ銀行、島根銀行、素晴らしいです。

 

(福岡中央銀行、宮崎太陽銀行などは投資信託の販売会社として選ばないほうが無難でしょう。)

 

 

 

 

 

宮城第一信用金庫、新潟県労働金庫、素晴らしいです。

 

(おかやま信用金庫、湘南信用金庫などは販売会社として選ばないほうが無難でしょう。)

 

 

 

 

そして、SBI証券、野村證券、楽天証券もすばらしいです。

 

(七十七証券、OKB証券はじめ、いわゆる銀行系の証券会社が総じて酷いです。販売会社として選ばないほうが無難でしょう。

 

 

最後に、

「セゾン投信」の質の高さは群を抜いています。

コモンズ投信も鎌倉投信も素晴らしいです。

 

(フィナンシャルリンクサービス、TORANOTEC投信投資顧問などは投資信託の販売会社として選ばないほうが無難でしょう。)

 

 

 

 

【注意事項】

投資信託の共通KPIに関する分析』は、

金融庁に対して自ら報告を行った販売会社のみが対象です。

報告を行っていない、更にレベルが低い金融機関があるかもしれない点はご留意ください。

 

カテゴリ:投資信託あれこれ, 金融機関にモノ申す

おすすめの記事