100年ライフプラン

(上)定年退職に向けた心の準備とは?(60歳のあなたが19歳のあなたに出会い直すこと)

2024年5月5日

 

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

ここだけの話、
「定年」って心配だなぁ・・と感じる人もおられるのでは?

 

わたしは自営業なのですが、
仕事を辞めることに「恐れ」を感じる部分があります。

つまり、

ワタシ - 仕事 = 何が残る?

という恐怖です。

 

 

 

 

 

それくらい、
あらゆる時間の中で
仕事のことを考えてきましたし、

 

仕事を通じて、
自分の後半生の『人格』が形作られてきたと感じます。

 

でも、死ぬ間際まで仕事を続けるわけにもいきませんし(汗)

 

 

定年退職とは
誰にも分かりやすい『Xデー』です。

 

この『Xデー』を挟んで
あなたの環境はガラリと変わります。

 

そして老いもやってきます。

 

『Xデー』以前はどうでしたか?

 

 

「会社」という行き場がありました。
あなたには
「会社員」という肩書きがありました。

 

ふだんは意識しなくても、

『○○している人。』← 職業名。

というラベルが貼られ、
それを前提に今まで暮らしてきたわけです。

 

 

 

 

 

ちょっと意地悪な言い方になりますが、

暮らしの大抵の局面で
『○○している人。』で対応が出来ていたため、

 

あなたは
あなたの「素の部分」を
殊更意識することもなく、

今までやり過ごせてきたのです。

 

 

ところが
退職すれば、

 

『○○している人。』というラベルは剥がされ、なくなります。

 

 

あるいは、
あなたはこれまではずっと
「職場」という社会に属してきました。

 

 

たくさんの人に囲まれながら、

 

この「小さな社会」の中で、
あなたも、
周りの人たちも、
「人間関係」というドラマ(喜怒哀楽)を演じてきたわけです。

 

 

 

 

 

良いも悪いも含めて、
いろいろあったこの「小さな社会」とも、
やがて別れることになります。

 

 

そして、

 

あなたは、
あなたに帰ります。

 

これがリタイアすることの『本質』でしょう。

 

 

上述の「小社会」から離れることは、
けっこう大きな出来事です。

いや、大事件といってよいでしょう。

 

 

なぜなら私たちは小学校以来、
ずっと何らかの「小社会」に属してきて、

―浪人していた予備校時代ももちろん含まれます。―

 

その中で
『自分』を認識するのがクセになっているのです。

 

 

 

 

 

つまり、
「ワタシって何なのだろう?」と自問する場合、

たいてい
自分が属する小社会が『鏡』(かがみ)となって、あなたを映してくれていたわけです。

 

 

定年退職して、
その「かがみ」がきれいさっぱり無くなると?

 

まるで水中に漂う生き物みたいに、
「あれ、何なんの、あんたは?」ということになりかねません。

あんたとは「あなた」のこと。

 

 

小社会集団に属していない、○○さん。← 個人名 に戻ること。

それが『セカンドライフ』の始まりなのです。

続く・・)

 

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