お金の摩訶不思議

お金の死

2024年4月24日

 

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

人はいつか死を迎えますが、

その際、資産を遺すことで
次の世代にお金を引き継がせることが出来ます。

 

一般的な理解としては、

 

「人」 ・・死を迎える。
「お金」・・人よりもっと長生きが可能。

 

ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

ですので『お金の死』というのは
ちょっと奇妙なタイトルでしょう。

 

しかし、
お金には以下のような側面もあります。

 

例えばAさんが
1億円のお金(銀行預金)を相続したとしましょう。

 

 

ところが34年後にAさんが亡くなる際、
その1億円は丸ごと銀行に入ったままの状態でした。

 

 

世の中ではこういうことが起こります。

 

 

あなたはなぜだと思いますか?

 

 

(こと相続においては、)

自分のモノでなかったものが、
人生の途中で
自分のモノになったりするので、その扱いが難しいです。

 

 

 

転じて、
わたしは人には自分で扱える
「適正なお金の量」というものがあると感じています。

 

これは「良い・悪い」という類の話ではありません。

 

 

 

 

 

例えば、
5000万円超のお金を持ってしまったBさん。

 

もう思考停止状態になって、
そのお金のことを「ない」ものと見なし、
預金というボックスの中に放置してしまう。

 

あるいは、
自身の心持ちがお金に振り回されて、
ダムの水が決壊したかのように散財してしまうとか。

 

そういうことは起こり得るのです。

 

 

そのいっぽうで、
10億円の資産があっても、

お金を上手く制御して、
さまざまなお金の用い方を冷めた目で心得る人もいます。

 

それがCさん。

 

 

 

 

 

Cさんは別に贅沢一辺倒でもなく、
吉野家の牛丼が食べたいときには、
サンダル履きで吉野家に行ったりもします。

 

 

例えば、です。

 

あなたが仮に、
自分が扱える「適正なお金の量」よりも、
うんと少ないお金しか持っていないとしましょう。

 

これはハッピーではありません。

 

 

と同時に、

あなたが扱える「適正なお金の量」よりも、
うんと大きなお金を持ってしまっている。

 

これもハッピーではないとわたしは思うのです。

 

 

例えば
1億円というお金は、
それ自体が強烈な印象を持ちます。

 

その数字は
半ば偶像化されたアイコンにさえなります。

 

 

 

 

 

私たちは得てして
「量としてのお金」に魅かれます。

そこに些末な事象を凌駕する普遍性、絶対的なパワーを感じ取ったりするのです。

 

 

でも、です。

 

お金の価値 = お金の保持者 × お金そのもの

 

という「式」に従えば、

 

お金そのものには(実は)
価値を具現化するチカラはありません。

 

 

お金の価値を現出できるのは
(あくまで)そのお金の保持者なのです。

 

 

 

 

 

でもでも、です。

 

ふだん私たちは、

お金を持っている人(保持者)よりも、
『お金そのもの』にフォーカスし過ぎるきらいがありませんか。

 

特に、私のような職業の人間は、
お金(量)を増やすことばかり考えています・・。

 

困ったものです。

 

 

 

 

・ワタシは年収1600万円だよ。
・豊洲で時価9000万円のタワマンを保有しているよ。

・ぼくは預金だけで1億2000万円の資産があるよ。

 

 

こういう事実は
たしかに凄いのですが、

 

それら(数字)は、
誰から見ても分かりやすい、
抽象的な『共通言語』としての お金 に過ぎません。

誰からも簡単に評価してもらえる『物差し』としての お金 に過ぎないのです。

 

 

そこから、
具体的にどんな、あるいはどの程度の 効用 が引き出せるかは、資産の保持者(あなた)次第でしょう。

 

 

 

 

 

そして、

あなたにも
わたしにも、

個々人として、

資産の価値をもっとも引き出しやすい、
「適正なお金の量」というものがおそらく存在します。

 

 

じゃあ、適正以上のお金の部分って?

 

それは実質「死んでいるお金」なのかもしれません。

 

 

 

 

 

今の日本の最大の問題は、
「お金がない」という事ではまったくなく、

実質死んでいるお金が
(特に高齢者の間で)あまりにも多く滞留していることでしょう。

 

 

例えば、
2026年から5年間に限って、


『贈与税』をゼロにするなど、
半ば強制的に死蔵されているお金を動かさないと、いつまで経っても経済は活性化しないと思います。

 

何しろ高齢化が進めば進むほど、死んでいるお金の比率も高くなってしまうのです。

 

 

 

カテゴリ:お金の摩訶不思議

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