投資家の感情リスク

面白い人生を求めて、面白くない投資に徹しよう(放ったらかしは立派な才能です)

2024年4月19日

 

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

面談の冒頭で必ず伺う質問がいくつかあります。

 

・何がきっかけで投資を始めたのですか。
・窓口(金融機関)はどちらですか。
・ファンド価格ってどれくらいの頻度で見られますか?

 

 

特に興味深いのが
質問の3番目です。

今は便利なアプリがあるので、
「毎日のようにファンド価格見ています」という人がわりと多い印象です。

 

あなたはどうですか?

 

 

 

 

 

実は個人投資家としてのわたしは
内気で心配性なA型であるため、

ファンド価格は毎週「習慣」のようにチェックしています。

なんだかんだ言っても価格が気になるのです(笑)

 

 

ところが、です。

お客様の中には、


「えっ、もう半年に1回くらいしか見ないかも」
「ホント放ったらかしで何も見てないです」という人がおられます。

 

あえて”猛者”と呼ばせてください。

 

 

今から尊敬の念を込めて、
こう申し上げます。

 

「ホントぜんぜん見てないんですよ」という人は、

よい意味で神経が太く、
カラッと竹を割ったような性格で、
長期投資をするために生まれてきたような人なのです。

 

 

 

 

 

しかしご本人はどうかというと、

「ホント放ったらかしで何も見てないです」と言われる時、

少し恥ずかしそうに、
自身の欠点を告白するような表情をされます。

 

 

そんなことありませんよ!

 

 

人の習慣というのは奇妙なもので、

自分が懸命に稼いで貯めたお金で、
気持ちを込めて投資信託を選んで買っているのに、

 

それを(値段も気にせずに)放置しているって、やっぱり「いけない事」なのかな?と思ってしまう傾向があるのです。

 

NO,NO,

ぜんぜんそんなことはありません。

 

 

 

 

 

 

それはひと言でいって
素晴らしいことです!

 

 

あなた自身の生活や信条を第一とし、

あなたがコントロールできない、

例えば、
お天気や 地震や あじさいの開花時期と同じように、

『株式市場の動き』を、

まるで不定期に開催されるあきる野市の「蚤の市」と同じように、

 

 

まったく気にせず、
関知せず、
自分とは
切り離して、
客観できているのは「立派な才能」といえます。

 

 

ほんとうに素晴らしい!

 

 

 

 

 

これこそ、
長期投資に必要とされる能力なのです。

 

だいいち、
自分がコントロールできない事について、
あれこれ心配したり気を揉んだりしても、

(それで株式市場が)上がってくれるわけではありません。

 

 

一昨日、愛媛ではわりと大きな地震があったのですが、

わたしはなぜか、
天変地異については

災害そのものを、
『自分の意識の外に置けるタイプ』で、

 

もう向こう10年、震度6以上の地震は来ないかもしれませんし、来週震度7の地震に見舞われるかもしれませんが、

 

そんなことはわたしの能力とか、
ヒトの英知の範疇を超えた次元のことなので、

 

『自分の意識の外に置いて、関知しない。』

を徹底させています。

 

 

 

 

 

投資の話に戻りますと、

ファンド価格をいちいちチェックしないのは、間違いなくあなたの才能です。

 

鈍感と言われようと、
アバウトと言われようと、いい加減と言われようとまったく気にされず、

 

 

 

 

自身のお暮らし、

つまりは
お仕事やご家族との時間や、
趣味や生きがいにどうぞまい進してくださいね。

 

 

 

 

カテゴリ:投資家の感情リスク

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