お金の摩訶不思議

年収2000万円と資産10億円、あなたならどちらを選びますか?

2024年4月5日

 

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

もしも、

「年収2000万円か資産10億円か、どちらかを選べますよ。」
と言われたら、

あなたなら、どちらを選びますか?

※ここでは年収2000万円を「手取り収入」と捉えます。

 

 

 

 

 

資産運用的なモノの見方をすれば、
資産10億円のほうが有利に映るでしょう。

 

何しろ、
すでに大きな塊の資産があるため、

 

適切に管理さえすれば、
10億円(資産)⇒ 利回り2%でも、
「2000万円」の収入になるためです。

 

 

いっぽう、
手取り収入の2000万円とは、
「あなた」が稼いだ結果ですから、

あなた自身が頑張り続けないと、
途中で途切れてしまう可能性もあります。

 

ということで
本日のブログはこれでおしまい。

 

とはしたくないです(笑)

 

 

 

 

人であれ、国であれ、
それぞれ発展のプロセスというものがあります。

 

最初はみな貧しくて、
資産などありません。

 

懸命に働いて、
アイデアを絞り出して、

なんとか毎年、毎月の収入を得て、
その収入(フロー)を増やそうとします。

 

 

そういう収入(フロー)が積み上がった結果、築かれるのが資産(ストック)であります。

 

 

 

 

 

戦争が終わったあと、
昭和40年代の終わり頃までの
日本の高度経済成長期には、

爆発的なフローの伸びがありました。

 

個人も企業も国も、
フローを必死に積み上げて
大きな資産(ストック)を手に入れたのです。

 

 

 

 

 

バブルの崩壊があっても、
失われた30年と揶揄されても、
日本が豊かな国であり続けたのは、

潤沢な資産(ストック)をすでに保有していたためです。

 

 

 

国(日本)として、
なぜ資産運用業が重要かというと、

 

もう大きなフローの伸びは期待できないが、

積み上がった資産をさらに育て、
定期的なインカムを得続ける戦略こそが国富につながるためです。

 

 

 

翻って『個人』はどうでしょうか?

 

あなたが10億円を手にして
それを子どもに継がすことが出来れば、
経済的には安泰でしょう。

正直、何の心配もありません。

 

 

しかしお子さん自身の人生は、
(もしかすると、)
面白みに欠けるかもしれません。

 

 

 

 

 

『個人』と『企業』(会社)では、
本質的な存在意義が違っています。

 

 

わたしは、
個人で扱える『適量なお金』というものはおおむね決まっていると考えます。

(より正確には一人ひとりで決まっているのです。)

 

 

個人の存在意義を「幸せになるため」と捉えれば、

適量以上のお金を持つことによって、生活そのものが崩落し、お金そのものが毒となる可能性すらあるのです。

 

 

よく言いますよね、

魚を与えるのではなく、
魚の釣り方を教えるべきだって。

 

 

これは、
ストックを遺すのではなく、
収入(フロー)の得方を説くということです。

 

 

 

 

 

例えば、10億円の資産は
企業(会社)にとってはどんな意味をなすのでしょうか。

 

株式会社は、
毎期プラスのリターンを得ることが『存在理由』です。

 

そのため、
不確実性を好機と捉えて、
資金を投じること(投資)が身に沁みついている有機体なのです。

 

会社が10億円を持ったら、ウキウキするはず。

 

 

換言すれば、
個人が10億円を持って、ウキウキするためには、

 

否応なしに
企業的なマインド(投資マインド)を持たざるを得ない、いや持ち続けざるを得ないのです。

 

これには「向き・不向き」があるでしょう。

 

 

人間の、
人間たるゆえんは、
大きな資産を持つことそのものではなく、

日々悪戦苦闘し、
あるいは小さな達成に歓喜し、

毎年、毎月『収入』を得ている姿そのものにあるのでは?

 

 

 

 

 

個人にとって『ストック』は・・、

結果でしかありません。

 

 

 

 

短い人生の中では、

フローを積み上げ、
もしある程度の大きさの「ストック」に至れば、

またフローとして取り崩す・・

 

つまり『山』を登って下るを一生涯の中で行うことが、いちばん真っ当な姿だとわたしは思います。

 

 

カテゴリ:お金の摩訶不思議

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