10万円、100万円、1000万円、2億円、みんな立派な資産です
2024年3月22日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
まだNISAで投資を始めたばかりのAさん。
まるで夢のよう・・
と思われるかもしれません。
たしかに
リスク資産「1000万円」に届くまでの道のりは長いです。
でも、お金の管理の根っこ部分で言えば、
最初の10万円を手元に残す(貯める)ことこそ、投資のスタートラインなのです。
以前、こんなツイートをしました。
最初の10万円こそ千里の道。
— カン・チュンド@インデックス投資アドバイザー🙋♂️ (@4649kang) February 9, 2022
次の100万円は百里の道。
そして資産1000万円をクリアすれば、道は万里に通じます。
資産を育てる道は
最初の一歩が重たく尊い『一歩』なのです。
はじめの10万円、100万円の資産を持つまでが
資産形成という長い物語の、
もっとも辛く厳しい部分です。
100万円、
かりに投資信託で積み上げることが出来れば、
もうそれは立派に「資産」と呼べるものでしょう。
そして100万円を超えてくると、
(意外に)
運用資産『1000万円』という看板は近くに見えてきます。
ここで、
運用資産額1000万円を超えたBさんに登場願いましょう。
よく、
この1年で
投資信託の成績が
「プラス11%になっています!」
みたいな言い方をしますが、
資産100万円と
資産1000万円では(同じプラス11%でも)見える景色が違うことをBさんは実感しています。
そもそも
Bさんの含み益って、
今いかほどでしょうか。
200万円?
かもしれません。
しかし運用期間が既に7~10年あれば、
含み益だけで400万円を超えているかもしれません。
わたしはFPとして、
一人でも多くの人に
『まとまった資産』を積み上げていただきたく、日夜相談業務を行っていますが、
(実は)運用資産額がいくら、というのはあまり重視していません。
実現すべき『目標』として掲げます。
これを千(セン)人と呼びます。
〇 千(セン)人とは、
1000万円以上の利益を抱える「投資家」を指します。
ココを目指すことが
資産形成のマイルストーンであると考えます。
今、インデックスファンドで資産を積んでいる人で、含み益が「1000万円」を超えていれば、
ファンド資産額は3000万円前後ある、というのが典型的なイメージではないでしょうか。
これだけ大きな資産規模になると、
株式市場のアップダウンによって、
「ボーナス1回分が減ってしまった」とか、
日々の値動きの中で
「月給分くらいお金が増えた・減った」という、資産管理状況が 日常 になります。
そして最後に登場願うのが、Cさんです。
Cさんはすでに運用資産が2億円あります。
運用資産2億円では、
たとえば、
ファンド資産2000万円の人が
6年かかって資産が1.5倍になれば、
それは3000万円です。
ところが、
運用資産額2億円の人が
6年かかって1.5倍になれば、3億円になってしまうわけです。
お人によって「価値観」は異なりますが、
もうCさんは資産形成のレールから降りてもよいのではないでしょうか。
その人の人生の中で、コントロールできる『適量な資産』がわたしは存在すると思います。
そこにたどり着けばOKと割り切るのも資産形成の心得なのでしょう。
カテゴリ:お金の摩訶不思議