リタイアメント・資産の取り崩し

美容整形と資産運用は似ている?

2024年3月10日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

資産運用という発想が出てくること自体、
日々の生活が安定している証拠だと思います。

(今月の水道料金が払えない!では
積立投資もできませんから。)

 

『美容整形』も同じです。

 

 

 

 

 

上のように記すと
何やら大げさに聞こえますが、

 

たとえば
わたし(56歳)のように、
顔にシミが目立つようになると、

レーザーで
シミの除去手術を受けたいなぁと思ったりもするわけで。

 

こういうプチな?美容整形も、
日々の生活が成り立っているからこそ、実行に移せるのではないでしょうか。

 

 

 

 

以前、
為末大さんがX(旧ツイッター)で、

 

美容整形はほどよいところで止めるのが難しい。

 

という主旨のことをポストされていました。

 

・・これは資産運用も同じだ。・・
とわたしは思ったのです。

 

書いてみます。

 

 

資産運用はほどよいところで止めるのが難しい。

 

 

 

 

 

美容整形って(おそらく)
いちばん気になるところを最初に「整形」しますよね。

それが終われば、
「ハイ、おしまい。」

という人もいるでしょうが、

 

お金にある程度余裕があれば、

じゃあせっかくだから、

ココも(それから)あっちも、
あれもこれもと、

重ねて「整形」したくなるかもしれません。

 

 

 

 

 

個人の資産運用も、

最初のコツコツ地道な積立から、
ようやく1000万円(リスク資産)の大台に届いて、←その時は純粋にうれしいもの。

 

次は2000万円、

2000万円に達すれば
次は5000万円と、どんどん上を目指していくわけです。

 

 

個人投資家はふつう、
自動エスカレーターのように
自然の流れで「上へ」「上へ」と目指してしまうものです。

 

 

 

 

仮にあなたが
5000万円のリスク資産に到達したら、

「ヤッター!」と思うと同時に、次の何かが閃いてしまうものです。

 

それは、

 

じゃあせっかくだから、
6000万、7000万円目指そうか!

 

です。

 

 

誤解がないように申し添えると、

「上記が良くない」という意味では決してありません。

 

ただ、

美容整形も資産運用も
「ここが頂点!」「これでもう終わり!」という、明確なリミットがないのです。

 

 

リミットを作るのは、
あなたの役目、です。

 

 

 

 

 

お金は大事ですが、
別にお金のために生きているわけではないので、

運用資産について
大まかにでも「目標額」を定めておくことは重要でしょう。

 

 

「目標額」に達したら、
上へ上へと、それ以上資産を積むことは

(もう)止めるのです。←ホントです。

 

 

【これが頂上!】というリミットは、
自分で作らない限り、
誰も作ってはくれません。

 

 

人は3億円の資産があっても、
(もし出来るのならば)5億円にしたいなぁ・・と思わず思ってしまう生き物なのです。

 

 

 

 

また、美容整形と違って
資産運用には『下っていく』楽しみというものがあります。

 

すなわち、

今ある投資信託を保有し続けながら、規則的にファンドを解約し、そのお金を実際に使っていく「楽しみ」です。

 

 

 

 

 

資産を積み上げる楽しみがA面とすれば、
資産を取り崩す楽しみはB面であり、

えてしてB面のほうがより哲学的な行いとなります。

 

 

カテゴリ:リタイアメント・資産の取り崩し

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