100年ライフプラン

『購入』か『サブスク』か?

2024年2月20日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

昔むかし、
音楽は購入するものでした。

シングル盤の『レコード』というものがあって、
わたしが小学生の頃は
価格が「600円」程度でした。

(A面とB面で計2曲が収録されている)

 

小学6年のクリスマスプレゼントに
母親から買ってもらった
中村雅俊さんのベストアルバム(12曲入)は「2800円」だったと記憶しています。

 

今でも、
CDやレコードを自身のコレクションとして
100枚も200枚も『所有』している人がいますよね。

 

 

 

 

 

ただ、世間一般には、
もう
音楽を一曲ごとに買ったりはしません。

 

月極めで金額が設定され、
その範囲内で楽曲は聴き放題。

 

購入ではなく、
「継続的利用」(サブスク)が主流です。

 

(音楽というコンテンツを「レンタル」しているわけです)

 

 

アドビのイラストレーターも『サブスク』、
プレステも「サブスク」出来ます。

 

 

 

 

 

どうして世間的に
(所有するよりも)
『サブスク』が多くなってきたのでしょう。

 

 

社会が多様化かつ高度化し、

興味深い利用対象(モノ・サービス)がどんどん増えてきて、それらすべてを『所有(購入)』していくのは、効率が悪くなっているからかもしれません。

 

 

それに、
サブスクやレンタルなら、

 

Aというサブスク対象が陳腐化したり、
あなたの興味が失せれば、
Cという対象に乗り換えればよいだけです。

 

身軽ですし、
『コスパ』も良さそうです。

 

 

そういえば、最近クルマもそうですね。
(サブスクが徐々に増えています。)

 

 

 

 

やはり最後の砦は家(不動産)でしょう。

 

「家」の場合、
サブスク・レンタルする人より、
購入する人のほうが圧倒的に多いです。

 

(先進諸国の持ち家率はおおむね
6~7割程度で推移しています。)

 

 

 

 

 

サブスクやレンタルは、

モノを所有せず
利用するのみですから、

モノの購入代金(ストックとして)は払わず、

その代わり利用料を
(たとえば)毎月フローとして払うわけです。

 

もちろん利用するだけですから、
(利用し終わったあとは)何も残りません。

 

「家」でも「音楽」でもそれは同じ。

 

 

逆に、
「家」も「クルマ」も「レコード」も
それを購入すれば、

『所有』(財産)ですから、あとに残るわけです。

 

・・ここが大きな違いでしょう。・・

 

 

よく、
家をレンタルするか、購入するか?という議論がありますが、

 

財産として「所有」し、
最終的にそれを残したいのか?

 

と自問してみるとよいでしょう。

 

 

 

 

 

YESなら、
やはり家は購入すべきです。

NOなら、
わたしのようにレンタル(賃貸)でもよいと思います。

 

 

たとえば、

預金(2000万円)や
投資信託(2100万口)や
任天堂の株式(200株)も、

当然「財産」ですから、
所有していることになりますが、

個人的には『一時的所有』みたいに捉えています。

 

 

 

 

極端な話、以下のような『考え方』があってもよいと思うのです。

 

たとえば社会に出てから、
すべてのモノ・サービスを
『サブスク・レンタル』で利用し、

手元にあるように見える現金・預金も、
(もちろん運用等によって増やしてはいくのですが、)

 

結局、
それらも、

人生時間の中で
利用し尽くす = 使い切っていく。

「なので次世代に残す財産じゃないじゃん。」という捉え方でも、ぜんぜん「よい」と思うのです。

 

 

 

 

 

「財産」とは何なのでしょう?

 

それは(果たして)『所有権』という刻印を押してもらうためのモノなのか。

 

 

いや、定期利用料のみを払って借りているだけでも、
それを『精神的財産』と見なすことに、
もしかするとヒトは、少しずつ慣れつつあるのではないか?とわたしは思ったりするのです。

 

 

 

 

最終、どんなモノに対して『所有権』にこだわるべきかというと、

あまり値が張らないモノを所有(購入)し、

値が張る大きなモノこそ
レンタル・サブスクするほうが、

お金の用い方として効率的であり、生き方の柔軟性も保ちやすいとわたしは思います。

 

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