世界投資的紀行

投資家は世界戦に出場するアスリートと同じです

2024年2月17日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

あなたは
スケートボードの「女子パーク決勝」を覚えていますか?

今から3年前、
2021年の東京オリンピックでの、
女子スケートボードです。

 

当時15歳だった岡本碧優(みすぐ)さんの演技に、わたしはウルっと来たひとりです。

 

 

(45分あたりから岡本選手の演技が始まります)

 

岡本さんは最終演技(3本目)で
難易度の高いトリックに挑戦しますが、

残念ながら失敗してしまいます。

 

その後、共に戦ってきた選手たちが
岡本さんのもとへ駆け寄って、
岡本さんを担ぎあげ、彼女の健闘を称えます。

 

アスリートとしての美しい姿です。

 

 

そしてこれは、
スケボーの『カルチャー』そのものでもあります。

 

 

 

 

 

日刊スポーツの記事

「国も順位もなし」がスケボーの常識 このカルチャーで「五輪が変わる」からの引用。

 

 

もともと国という意識は薄い。

 

プロツアーでも、Xゲームでも、
選手は個人で参加する。

 

国歌もなければ国旗もない。国を意識することもない。

 

 

個人投資家も「同じ」でしょう。

 

 

グローバルに投資を行う者は
もともと国という意識は薄く、
自分が「なにじん(人)」であるのかは重要ではありません。

 

みな、個人で
だだっ広いマーケットに参加しているのです。

 

何億人という世界中の生活者が、
手元のお金(通貨の種類は違えど、)を握りしめ、

自分の身の丈に合ったリスクを負って『投資』に参戦しています。

 

 

 

 

 

何を買おうが、
どんな時間スパンでそれを保有しようが、
いつ売ろうが、すべて『自由』です。

 

頼りになるのは自分のポリシー、自身の才覚だけ。

 

 

かつては
投資家の「ホームバイアス現象」が顕著で、

 

ドイツ人はドイツの株式を、
台湾の人は台湾の株式を、
日本人は日本の株式を過剰に保有しがちでしたが、

今ではそれも解消に向かっています。

 

行き交う情報量が指数関数的に増え、

国や年齢や宗教やカルチャーは違えど、

 

どんな「投資ポリシー」を持ち、
どんな「投資のやり方」を選択していくべきかという『基本路線』が、だんだんと似通ってきているとわたしは感じます。

 

 

 

 

 

チリ、サンティアゴの会計士も、
香港に住む自動車ディーラーも、
ラトビアの公務員も、

フランスの石油会社に勤める人も、
日本に住むあなたも、

一アスリートとして、

(上下や東や西の分け隔てなく)
株式マーケットに参加しているのです。

 

 

投資を職業としない『一般の生活者』が、
老後の安心を求め、家族の平穏な暮らしを求め、
今日も株式や投資信託をコツコツ買い付けています。

 

 

 

 

 

資産市場に参加するのに、
国歌も国旗も別に要りません。

 

株式マーケットにはいつも、少し乾いた、フェアな風が吹いているのです。

 

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