投資信託は『耐久消費財』です
2024年2月9日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
先日、とあるお客様から、
『オルカン』を見直さないといけない時って、世の中がどうなった時ですか?」
という質問をいただきました。
〇「全世界株式指数」という器は、
その内部で、
組み入れる銘柄と
組み入れる国を、
定期的に入れ替えてくれます。
また、
全世界(47ヵ国)の選りすぐりの株式(現在およそ2800銘柄)を持ち続けますが、
持ち続けていると(自然と)
株式市場が低迷する国の『組入れ比率』は低くなっていきます。
したがって、
世界経済や、世界株式の『勢力図』が変わったからといって、
あなたの投資方針を変える
(=保有するファンドを入れ換える)必要はないわけです。
そうなれば『オルカン』を見直すどころか、
資産運用そのものの意味が希薄化します。
と云いますか、
今日を生き抜き、
明日のご飯を確保するのが(まず)タイヘンになってしまいますね。
その時には
「全世界株式指数」の定義が拡大するでしょう。
月や火星に在する大企業も組み入れられるようになるはずです。
わたしはマジメですw
「全世界株式」という道具は
40、50年と耐久してくれる『財』なのです。
おそらく、
今お持ちの電子レンジよりも、洗濯機よりも、
今リビングに置いてある
電気掃除機よりも(あなたがご所有のファンドは)長持ちするはずです。
電気掃除機の場合、
10年も12年も使い続けているとどうしてもガタがきます。
ところが投資信託は逆に、
10年15年と長く使えば使うほど、
効用が増してくる可能性が高いのです。
特に『世界株式指数』のような対象は
中身が自然と変遷していくため、
長く使うほど、
馴染んできて、
より大きな効果が期待できる『耐久消費財』と化していきます。
上記こそが、投資信託の「特徴」であるのに、
喜び勇んで買ったインデックスファンドを、
古くなってきたので
買い換えないといけないと感じるのが家電製品。
古くなってきたので
より価値が増していく可能性が高いのが投資信託。
「洗濯機」を
お父様から相続した、という人はあまりいないと思いますが、
『投資信託』を
お母様から相続した、という話はよく聞きます。
カテゴリ:インデックス投資全般, 投資信託あれこれ