投資家の感情リスク

投資の『失敗』は恥ずかしべからず

2024年2月2日


こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

(実は)内気で心配性な性格なので、

「失敗したら・・」
「うまくいかなかったら・・」とよく考えるほうです。

 

(要は)性格的に『最悪の事態』を想定するのがクセです。

 

『最悪の事態』を想定して、
「実際は、それ以上には悪くはならないはず・・」と、
自分を安心させるタイプなのです(笑)

 

 

誰でも「失敗」するのはイヤですよね。

物事は素直に、うまく行って欲しいものです。

 

じゃあ、『失敗する』ことの意味って何なのでしょうか?

 

 

 

 

 

『失敗した』とは、

いろいろ悩んで「決断」したけれど、

自分が思い描いたように
「事(こと)が上手く運ばなかった。」ということです。

 

では仮に、
事(こと)が上手く運んだとしましょう。

 

これは『失敗せずに・うまく行った』ということですから、何の問題もありません。

嬉しいです!

 


投資でいえば、あなたの収益は『プラス』になっているわけです。

もう順調ですから、このまま「今の道」を進もうとします。

 

 

 

 

 

この場合の「今の道」とは
すでに出来上がった、予定調和の道です。

 

 

翻って、

今、わたしが『失敗してしまった』としましょう。

「嗚呼・・・やらかしてしまった!」

 

いろいろ悩んで「決断」したけれど、

自分が思い描いたように
ことが運ばなかったわけです・・。

ショックです。。

 

「えっ、なんで??」と思います。

 

 

 

 

 


投資の現場でいえば、収益がマイナスになってしまう。

 

あなたが買った「投資商品」が想定とはぜんぜん違う値動きをしてしまう。

 

・・ここからわたしの『失敗』告白タイムです。・・

 

 


 


今でも時々思い出すのですが、
2000年にわたしは「図研」の株式を買いました。



わたしが株を購入した頃から、
なぜか坂道を転げるように株価は下落し続け、
頑張って数年は持ち続けたのですが、

そのうち結婚して、
家を借りる際の敷金が足りなくて「図研」の株は売ってしまったのです。

(株価でいうと、4000円→1000円位になってしまったイメージです)

 


以下、図研の過去30年の『株価チャート』です。

 

 

 

画像元:SBI証券

今思い返しても、

(もう)顔が熱くなるというか、恥ずかしいというか、
心臓バクバクの当時の心境が蘇ったりもします。

 

 

まさに『なんで?』というトラウマです。

 

 

このような失敗が起こった時、


「なにが良くなかったんだろう?」

と失敗の『原因』を探ることはのちのち有用です。

 

自分の「内面」を探り、
外的な「要因」を探り、

過去も照らし合わせて、
また他者の例も参照しようとします。

実際、わたしもそうしました。

 

 

これこそ『失敗の効用』なのです。

 

 

 

 

 

物事がうまく行かなかったがために、

一度、自分の思考を「リセット」して、
真っ白な状態で
物事を再見することができます。

 

もちろん「失敗した」ことはショックですし、
気分的にも落ち込むわけですが、

 

【失敗した】
  ↓
【真っ白な状態になる】
  ↓
が、これまでとは違う視点から、
物事を掘り下げてみることが出来る。】
という『効用』が得られます。

 

 

結果、
明日から進む「道」は、

 

あらかじめ用意された
予定調和な「道」ではなく、
自分が自ら切り開く【道】になっているはず・・。

 


投資もまさに同じです。

 

 

 

 

 

そもそも古今東西、投資を長く続けている人の中で『失敗』と無縁な人はいないでしょう。

 

 

「ダメー!
わたし投資では失敗しちゃったから、もうしないの。」

 

という人をたまに見かけますが、
これはちょっと「もったいない」のでは?

 

【失敗した】
  ↓
【真っ白な状態になる】

で止まってしまい、

 

『これまでとは違う視点から、事象を掘り下げる機会』みすみす逃してしまっています。

 

 

投資は
市場(マーケット)の中の、
『膨大な他者の集まり』を相手にしますから、

自分が思い描いたように事(こと)が上手く運ばない。

 

それがふつうなのですね。

(まさに「失敗の宝庫」なのです)

 

 

 

 

なので、最初の選択で
うまく行かなかったからといって、
そんなに落ち込まなくてよいのですよ。

(それは誰もが通る「道」です・・)

 

大切なことは
そこ(失敗)から何を学べるのか。

 


投資におけるマイナスの収益は「損失」とは呼ばず、あえてレッスン料』と呼びましょう。

 

そして、たとえ『失敗』したとしても、その前行為として、

いろいろ悩んで(考え)自分で決断したか、それともYouTube動画を2本見て、なんとなくこの商品を買おうと思ってしまったのか、この違いも、のちのち「効用」が得られるかどうかという意味合いで、とても大きいと思います。

 

最期に、投資においては

ほんとうの答え(失敗 or 成功)は
10年、20年経たないと分かりませんから、トライ&エラーをどうか恐れずに・・。

 


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