あなたのお母さんを金融機関の営業から守る方法
2023年12月30日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
あくまでわたしの肌感覚ですが、
〇 『対面』で話をしたほうが、
〇 安心して金融商品を購入できると感じる人の『割合』が、
64、65歳以上でぐっと増えてくると感じます。
(※あくまで個人的な経験知です)
ちなみに
IFAの人を通じて投資信託、劣後債などを購入している人も、64、65歳以上が多いと感じます。
単刀直入に申しますが、
どんな商品・サービスでも
それがほんとうに良いものなら、
熱心な営業をしなくても世の中に広まるはず。
ところで、既存の金融機関(銀行・証券会社・保険会社)は、私たちの『心のひだ』に忍び込むのが上手です。
以前、年配のお客様がカウンセリングの中で、
次のようなことを言われていました。
「その証券会社の○○さんは、
とにかくわたしの話を
よーく聞いてくれたのよ・・。」
仮にこのお客様を坂田さん(仮名)としましょう。
坂田さんは現在、お子さん達と離れて暮らしています。
(子どもたちが帰ってくるのはお正月のみ。)
その営業マンの人は、
子どもの話、孫のこと、
自分の病気や、将来のこと、
まあ、とにかくいろいろなことをよく聞いてくれるのだそう。
ズバリ申し上げますが、
お客様の話を聞くのが得意であり、それを仕事と心得ています。
聞いてもらっているほうは、
自分が話せた分だけ気持ちがラクになり、
また、自分の不安に『共感』してもらえたため、
何かしら『お返し』をしなくては・・と思ってしまいがち。
(そこが、向こうの狙いなのです。)
また、坂田さんは
娘さん、息子さんと頻繁に連絡を取っているわけではありません。
実際問題、子どもたちとお金のこと全般や、投資、金融商品のたぐいの話をする『機会』がなかなかないのです。
『コミュニケーション不足』を
金融機関(営業員)がうまく利用している面が否めません。← ココ、重要。
誤解を恐れずに言いますと、その営業パーソンが
わざわざ『自宅』まで来てくれている時点で、
彼ら・彼女らは、自身が売りたい金融商品を
『3種類』は携えていると思って間違いありません。
息子さん、娘さんは、← あなたのことですよ。
お忙しいとは思いますが、
不定期に親御さんに「連絡」を取るよう努めましょう。
できれば電話で。
そして、
何かの話のついでに、
「お金とか大丈夫?」
「ヘンな勧誘とかない?」と、
何気に聞いてあげることが大切なのです。
これはわたしの邪推ですが、
もしかすると坂田さんは
営業パーソン(女性)の姿に、
どこか 娘さん(あなた)を重ね合わせているのかもしれません。
(これは、営業パーソン(男性)の姿に、
どこか 息子さん(あなた)を重ね合わせているかもしれない、と同義です)
例えば、です。
お母さんに電話をした際、
銀行、証券、保険会社から
商品の「パンフレット」を受け取っていることが分かっても、
どうしてそんなモノもらったの!」
と、感情的になったりしないように・・。
(まずは)お母さんの自尊心を
傷つけないよう、よーく話を聞いてあげましょう。
互いに感情的になりやすいので、ココは要注意です。~
また、お母さんが
その商品を断るのに、
直接営業パーソンに言いにくそうだったら、
娘さん、息子さんであるあなたが、
と聞いてみましょう。
「ファイナンシャルプランナーの人がダメだって言うんです」
「○○がどうしてもって言うんです」という形なら、断りやすいのです。
さあ、年末に帰省しているあなたは、これを機会に、ご両親に『お金のこと』をちょっとだけ聞いてみませんか。
忙しくて帰省できそうもない人は、今晩あたり、
久しぶりに親御さんに電話してみませんか?
カテゴリ:投資の発想法