NISA活用法

新NISAを利用すれば夢のドリーム舞台で「すべてが上手くいくよ!」となるわけではありません

2023年12月13日


こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

最近の、
全運用業界(金融業界)挙げての
+広告代理店総協力の、

『ワッショイNISA』状態に、
少なからず危惧を覚えている一人です。

 

 

 

 

 

NISA最大の魅力は、
『利益』に対して課税されないこと。

この恩恵は計り知れないほど大きいです。

 

 

しかし、
『税』に対する優遇を備えているのがNISAであり、
「それ以上何があるか?」と問われれば、何もないわけです。

 

 

たしかに
利益に対して課税されることなく、
ファンドを売却できるメリットは大きいのですが、

 

でも、冷静に考えてみますと

 

それなりの大きな利益が積み上がるためには?

 

10年、20年という長い年月が必要です。

 

 

では、
10年、20年という道のりの途上では?

別に・何も・いいことはないのが、NISA制度なのです。

 

課税口座で行う運用と基本「同じ」。

 

 

 

 

 

利益に対して課税されないメリットは大きいと上述しましたが、

もしも利益が出ていなければ?

 

もう、
メリットはひとつもありません。

 

逆に運用の途上で『損失』が発生しても、
NISAでは「損益通算」が出来ないため、ひたすら耐え忍ぶしかありません。

 

 

ココよーく考えてみましょう。

 

 

 

 

 

あなたが『NISA口座』を利用したからといって、

別にファンドの運用成績が上がるわけでも、
投資のリスクが下がるわけでもありません。

 

投資における
「不確実性」を一手に引き受ける現実は、これまでと1ミリも変わりません。

 

 

・・特定口座でオルカンを1000万円保有
・・新NISAでオルカンを1000万円保有

 

背中に背負うリスク量は?
まったく同じ。

 

 

株式市場で
潜在リスクが発露する場合も、

世界各地の地政学的な歪みが、
戦争や経済のブロック化という形で顕在化する場合も、

NISA口座に出来ることは、何ひとつありません。

 

 

 

NISA口座を開いたからといって、

夢の舞台が開いて
これまでとまったく違うノリで、

 

 

 

 

まったく違うシナリオで、
新たな『投資の物語』が展開されるわけではないのです。

 

 

投資の不確実性のあり様は
これまでと何ひとつ変わりません。

 

 

したがって、もっとも重要なことは、
あなたという人の『投資に対する姿勢』です。

 

 

どんな投資のやり方を選択するのか、
どの程度のリスクを負っていくのか、

何を取って、
何を捨てるのか。

 

醸成される投資ポリシーの中で、

 

あなたが納得できる範囲でのみ、NISAという制度を利用するだけです。

 

 

NISAは箱に過ぎません。
そこに『意味』を吹き込むのはあなたの役割なのです。

 

 

 

 

 

最後に、

 

非課税期間が無期限化されるので、
NISAに投資する商品は
株式100%のファンドのみでよい。

 

という説にわたしは賛同しません。

 

 

ずっと非課税が続くこと
=いつ売却しても「税金」がかからないという、
投資インフラとしてのメリットと、

 

個々人が投資において背中に負えるリスク量は、
別個の事象であると考えます。

 

ここは、慎重さという名の衣をまとったほうがよいとわたしは思います。

 

 


カテゴリ:NISA活用法

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