NISA活用法

新NISAにおける投資枠『復活』の取り扱いに要注意!

2023年11月27日


こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

あなたもわたしも、
自分のお金を供し
リスクを負って投資を行う人です。

 

少しでも有利な、
あるいは選択肢が広がる制度に魅力を感じるのは当然でしょう。

 

新NISAがそうです。

 

NISAの、
『非課税期間』無期限化は、圧倒的に魅力に映ります。

 

 

 

 

 

が、非課税とは?

 

投資において
(譲渡益などで)税金がかからないという意味であり、

 

そのメリットを享受したとしても、

 

投資行為そのものの、
リスクが減るわけではありません。

 

そうですよね?

 

 

同様に、
新NISA口座で保有する投資信託などを売却しても、

その元本相当部分が翌年以降
『投資枠』として復活するというしくみも、

 

 

それ自体は
投資という行為のリスクを軽減させません。

 

 

また、
あなたの投資リターンを底上げするものでもありません。

 

 

そうですよね?

 

 

 

 

 

ただ、

ファンドを売っても、
また『枠』が復活するよ。

というだけです。

 

 

誤解がないように申し上げると、

NISAにおける投資枠の『復活』は、

あなたと、
あなたの家族の「実需」のためにうまく使いこなせば、素晴らしい利用法になり得ます。

 

 

以下、具体例です。

 

〇 次女さんの高校入学の
入学金と1年間の授業料のため、160万円ファンドを解約する。
→翌年、元本部分の140万円が「復活」

 

 

〇 ご自宅のリフォーム、
特に外壁の塗り替えと
屋根の修繕費のため、200万円分ファンドを解約。
→翌年、元本部分の160万円が「復活」

 

 

〇 父親の介護施設入所の一時金の一部、800万円分を解約。
→翌年以降、元本部分の680万円が「復活」
※注 1年間の投資枠には360万円の上限があるため、
上記では復活した投資枠の利用には最低2年かかります。

 

 

 

 

 

このように、
人生の各段階で、
「ほんとうに必要な出費」に対応できる利点があるわけです。

 

 

ところが、以下のケースはどうでしょう?

 

 

ほんとうは必要がないのに、

投資枠の復活という制度の『誘惑』になびいてしまい、

 

たとえファンドを売却しても、
元本部分が翌年「復活」するんだから、
今年利益も増えたし(ちょっと)半分くらい売ってみようか?

 

というようなケースです。

このような人が、向こう5年で50万人くらい出てくる恐れがあります。

 

 

これって、

ホテルのコーヒーがおかわり「無料」で、

本当はもうコーヒーは欲しくないのに、

 

無料なんだから、
もう一杯、(もう二杯と、)飲んでしまい、
胃がだぶだぶになってしまう状況とどこか似ています。

 

 

 

 

 

それに、

利益が乗っている金融商品を
うまく売却できたら、
それはそれでひとつの『達成感』につながります。

 

アドレナリンも出るでしょう。

 

 

そしてその『行為』は、
クセになってしまう可能性があります。

 

 

 

また、ファンドを一度売却して、翌年、投資元本分を新たに新NISAで投資する際には(気持ち的に)

「これは一度「リセット」された『新たな投資枠』なんだ」という印象になるため、

 

従前に持っていた投資信託とは違う商品、

 

 

具体的には、
ちょっとリスク高めの(でもリターンもより高そうな)商品を『成長投資枠』で買ってしまう可能性がそこそこあるのでは・・とわたしは推察します。

 

 

 

 

 

利益が出たときに上手く売れて、
おまけに投資元本分、枠が復活するというのは、どこか『おまけの投資』という感覚になってしまわないでしょうか?

 

 

ふつうの投資家にとっては
この新NISA 投資枠の『復活』というしくみは(実は)取り扱い要注意なのです。

 

甘い禁断の蜜のようであり、
あなたの投資のリズム、あなたの投資のやり方を狂わせるポテンシャルを持ちます。

 

正解は・・・、

新NISA内で商品を売る必要がなければ、売らない。です。

 

 

 


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