インデックス投資全般

ETFは繰上げ償還の結果、上場廃止になります

2023年11月13日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

先日、
投資信託の「繰上げ償還」のお話をしました。

 

ETFとは
投資信託が(ひとつの銘柄として)
株式市場に上場したモノですから、

「繰上げ償還」される理屈は投資信託と同じです。

 

 

『繰上げ償還』とは?
運用会社の判断によって
ETFの運用が早期に終了してしまうことです。

 

(その結果としてETFは
「上場廃止」になります)

 

 

 

 

 

そういえば、
以前こんなツイートをしました。

 

 

 

あのバンガード社のETFでも、

思ったほど資金が集まらず = ETFの純資産総額が伸びず、
『繰上げ償還』の憂き目に遭っているのです。

 

 

ETFの出来高(売買高)、
純資産総額ともに伸びず、

つまりは、

たくさんの買い注文があり、
『口数』が増加していく。ということがなく、

 

逆に、口数の『交換』(口数の減少)が進んで
その結果として純資産額が減少し、

運用会社が適切な運用の継続が出来ないと判断すれば、「繰上げ償還」が決定されるわけです。

 

繰上げ償還に関して
こんな『約款』があるのをご存じですか?

 

 

 

画像元:MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信

 

 

上記はあくまで一例ですが、

口数が一定数を下回ると、
必ず「繰上げ償還」されるわけではなく、

 

繰上げ償還する、
しないの最終判断は、
『運用会社』に委ねられています。

(これは投資信託のケースと同じですね)

 

 

念のため、
MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信の純資産総額は300億円以上あり、現状、繰上げ償還の心配は全然ありませんよ。

 

 

 

 

ところで
ETFの繰上げ償還が決まると、

ETF=市場に上場する投資信託であるため、結果として「上場も廃止」されることになります。

 

 

ただし、この『上場廃止』は、 
ひとつの株式会社が倒産等のため『上場廃止』になるのとは、根本的に意味合いが異なります。

 

 

おおよそ、
以下のような『手順』を踏みながら、

ETFの繰上げ償還の「プロセス」は進んでいきます。

 

 

1.書面決議手続きのお知らせ
2.繰上げ償還確定のお知らせ
3.取引所における最終取引日(最終売買日)
4.上場廃止日

 

 

繰上げ償還が確定すると、
いちおう「整理銘柄」に指定されますが、ふつうに売買は出来ます。

 

「整理銘柄」になったからといって、
ETFの市場価格がいきなりゼロに近づくわけではありません。

 

 

また、繰上げ償還決定から、
取引所における最終取引日まで、通常「1ヶ月」程度はありますから、急にETFの売買が出来なくなるわけでもありません。

 

 

 

 

 

とにかく『上場廃止』という言葉のインパクトが強いので、

ETFの価格が暴落してしまう・・

みたいに妄想しがちですが、全然そんなことはありません。

 

 

たとえば、です。

万一、
MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信の繰上げ償還が決まっても、

当該ETFが組み入れる2800社近い
世界中の株式は
ETF内に存在し続けます。

 

つまり、

 

ETFというファンドの内部では
「現物資産の裏付け」があるため、
繰上げ償還決定 = 整理銘柄 になったからといって、急に価格がゼロ円近くになるわけではないのです。

 

 

ETFの上場廃止とは、
ETFの『繰上げ償還』という事象の結果に過ぎません。

 

 

 

 

ただし、です。

『繰上げ償還』に至れば、

最終的に
ETF内の信託財産は時価に基づいてすべて換金されるため、

 

取引所での『最終取引日』が近づくにつれ、
ETFの市場価格とETFの正味価値(基準価額)の乖離が大きくなる可能性があります。

 

 

 

 

そのため、
もしも繰上げ償還が決定したら、

お手持ちのETFは速やかに市場で売却されることをお勧めします。

 

 

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