確定拠出年金(iDeCo・企業型)

確定拠出年金、制約、バンザイ!

2023年11月5日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

昔から
研ナオコさんの「夏をあきらめて」という曲が好きです。

わたしが仮に、確定拠出年金制度の広報を務めるとしたら、

 

『あきらめの確定拠出年金』というキャッチコピーを作るでしょう(笑)

 

 

なぜなら、
企業型の確定拠出年金(企業型DC)で特に顕著なのですが、

とにかく『制約』が多いのです。

 

 

〇『掛け金』が少ないですし、
〇 その『掛け金』を自分で勝手に増減できないし、
〇 商品のラインナップがいまいちイケていないし。
〇 おまけに60歳までお金を出せないし、
〇 自分の資産状況を見るために
いちいちログインするのも面倒だし・・。

 

 

 

 

 

実際、「企業型DCへの「距離感」というのはものすごく遠いんです。」

というお客様の声をしばしば耳にします。

 

確定拠出年金のことなんて、
ふだん記憶の隅に残るでもなく、

「ああ、そういえばあったなぁ・・」とたまに思い出す程度。

 

が、わたしは『制約』が多いからこそ、

制度としての『確定拠出年金』は優れていると思うのです。

 

 

 

 

ちょっと想像してみてください。

日常気にならないほどの少ない『掛け金』で、毎月毎月機械的に(嫌々ながら?)『つみたて投資』を続け、しかも『長期投資』を強いられるからこそ、

 

投資が(自然と)長く続けられる?

 

ハイ、おそらくYESでしょう。

 

結果、あなたの投資の成績は・・
良くなる? 悪くなる?

ハイ、良くなっていく可能性が高いです。

 

 

 

 

 

「具体例」をあげてみましょう。

 

たとえば、
『DIAM 外国株式インデックスファンド<DC年金>』という確定拠出年金専用ファンドがあります。

同ファンドは2002年9月に運用を開始。

まずは以下、図表をご覧ください。

 

 

 

画像元:ウエルスアドバイザー

 

 

上記は当該ファンドの時系列の
「インベスターリターン」と
「トータルリターン」の比較グラフです。

 

〇「インベスターリターン」とは?
投資家自身の実績リターンのこと。

 

〇「トータルリターン」とは?
投資信託そのもののリターンです。

 

投資家自身のリターンが
「トータルリターン」に劣る時って、
途中で無駄な売り買いを、投資家自身がしている『証拠』です。

 

 

 

 

 

この「図表」では、
5年、10年、設定来と、『長期』になればなるほど、

『DIAM 外国株式インデックスファンド<DC年金>』の「インベスターリターン」が、「トータルリターン」を上回っていることが分かります。

 

実はこれってスゴイことです。

 

 

 

 

 

「インベスターリターン」が
トータルリターンを上回るのは、

投資家がファンドを粛々と持ち続け、

かつ、ファンド価格が下がったときも
『つみたて』を継続することで口数を増やす機会に恵まれ、


その結果、投資信託そのものの成績を、
投資家の『実績リターン』が上回る状態を指します。

 

 

つまり、確定拠出年金特有の『制約』が、

 

あなたをして
一投資家として、
横道に逸れず、
やるべきコトを淡々とこなす「ザ・王道投資家」に導いているのです。

 

 

制約、万歳(バンザイ)!

 

 

 

 

 

確定拠出年金を上手く活用することで、

あなたは長期投資家として
「王道の振る舞い」を身に付け、ひいてはこれが運用生活における「規律」となります。

 

 

確定拠出年金とは、あなたの投資の『練習場』なのです。

 

 

ここでの振る舞いが、必ずや『新NISA』や『特定口座』での運用にもよい影響を与えるはずです。

 

さあ、3年近く企業型の確定拠出年金に「ログイン」していないそこの貴方!
今がチャンスですよ。

 

『制約』の塊である確定拠出年金で
長期投資のあるべき型(かた)を作り直しましょう!

 

 

カテゴリ:確定拠出年金(iDeCo・企業型)

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