NISA活用法, リタイアメント・資産の取り崩し

(かなり先の話ですが、)シンNISA、つみたてNISA、特定口座の解約の順番は?

2023年8月24日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

まずは『結論』から。

 

ずいぶん先の話ですが、
資産形成後の『解約』の順番としては、
「特定口座」→「つみたてNISA」→「シンNISA」の順で良いと思います。

 

 

もっとも残高が大きく、
非課税の恩恵がもっとも大きいシンNISAを、
もっとも『遅く』解約する・・

そういう考え方です。

 

 

 

 

次に、

特定口座より
「つみたてNISA」を遅く解約するのは、

 

シンプルに、
「20年」の非課税期間をなるだけ有効に使うため。と捉えましょう。

 

 

現行つみたてNISA制度(画像元:野村の金融経済教育サイト Fin Wing

 

もちろん、

人によっては
「20年」の非課税期間満了の前に
解約を始めるケースもあるでしょう。

それも全然OKです。

 

 

あるいは、
人によっては

「20年」の非課税期間を超えて、
特定口座に移って7年くらい経ってから、解約が始まるケースもあるでしょう。

もちろんそれもOKです。

 

 

人は基本的に
「リタイア」した時から、資産の取り崩しを始めるためです。

 

資産の取り崩し時期を気にしながら、
リタイアの年を決めるわけではありません。

 

 

これは大事なことですが、

 

あなたが「いつ」リタイアするかは、
あなたが
あなたの人生の中で握っている
崇高な自己決定権のひとつです。

 

 

 

 

話を本筋に戻しましょう。

 

要は老後の生活に入ったら、

「特定口座」のファンドから解約し始め、
そこがカラになったら、

「つみたてNISA」の解約を始めればよいということです。

 

 

ではなぜ、
『特定口座』の解約がいちばん先なのか?
単純に、
もっとも有利ではない「口座」だからです。

 

 

利益に対して課税されるため、

ファンドの売却金額と、
手取り金額の間に「差異」があり、

なんだか『もったいないなぁ』と感じるかもしれませんが、あまり気にしないことです。

 

 

どのみちファンドを解約する限り、
一度は『もったいないなぁ』と感じることになるためです。

 

 

 

 

 

今はまだイメージが掴みにくいかもしれませんが、

あなたの『取り崩し期』は
投資信託の『積み立て期』と同じくらいの長さになり得ます。

 

 

―健全な「取り崩し」を続ける前提で云えば、―

リタイア直後が
おそらくもっとも資産額が大きくなっているはずです。

 

たとえば、
65歳時点、総資産額5000万円で、
〇 取り崩し率 年3% or 3.5%
〇 総資産の実績リターン 年3%

 

とすると、

 

あなたの総資産額はリタイア後、
長い時間スパンで見て、
徐々に『減っていく』はずなのです。

 

 

 

 

仮に老後の生活に入ってから、
20年、30年後に

「特定口座」の解約を始めてしまうと、

 

総資産額が減っている中での、
例えば、
取り崩し率 年3%の「取り崩し」であり、
ただでさえ
取り崩せる金額ベースが下がっているのに、
それに加えて(税金の支払い後)
手取りの金額ベースがさらに減る・・という事態になります。

 

 

 

 

 

それに、

これはひとつの可能性に過ぎませんが、

20年、30年後に
「特定口座」からファンドを解約する際に、譲渡益に対する課税『税率』が今より上がっている可能性もあります。

 

 

ずいぶん先の話ですが、

リタイア後の
投資信託の解約の順序は、
「特定口座」→「つみたてNISA」→「シンNISA」の順で考えておけばよいでしょう。

 

最後に大事なことをひとつ。

「特定口座」「つみたてNISA」「シンNISA」、
すべての窓口で、

投資対象(例えば『全世界株式型』)をあらかじめ揃えておけば、

 

どの窓口から解約をし始めても、
リスク資産のバランスが崩れることはありません。

これは意外に重要なTipです。

 

カテゴリ:NISA活用法, リタイアメント・資産の取り崩し

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