高校生の娘さんに104万円渡せますか?(堀江貴文さんのメルマガより)
2023年7月28日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
わたしは堀江貴文さんのメルマガ(有料)を購読していますが、
今でも印象深く、記憶に残るエピソードがあります。
少し長くなりますが、以下に引用させていただきます(2020年11月16日号)
福岡で「MIKI・ファニット」という
ダンススタジオを経営する太刀山美樹さんという女性が、
高校1年生の娘に
3年分のお小遣いや交通費104万円を
一括で支給したと綴ったコラムが話題になった。
月額2万9000円×36カ月分を前払いで渡し、
自分で責任をもって管理しろと子どもに丸投げしたのである。
この「丸投げ」、
貯金しろとまくしたてるよりも、
子どものマネーリテラシー向上にはずっと役に立つ。
たしかにそう思います。
お母さまである太刀山さんも気骨がある人です。
(リスクの部分も重々承知の上なのでしょう・・)
万一、
娘さんが104万円という大金をうまくコントロールしきれず、
半ば逃げるように散財、浪費することになったとしても、それも『経験』と割り切っているのだと思います。
お金をうまく管理できない、
お金をうまく活用しきれない、もっとも大きな要因は、
太刀山さんが娘さんに毎月2万9000円を渡せば、
それは(ふつうに)日常で継続的に受け取るお金になり、
その用い方、使い方の想像(発想)も、
日常の範囲内に留まることでしょう。
それは別に悪いことではなく、ふつうのことです。
堀江さんは「丸投げ」という言い方をされていますが、
まとまったお金(ストック)が
そこにドン!と置かれること自体、計り知れない意味があるでしょう。
なんだ、これは!? という感覚。
その威圧に、最初はあたふたしてしまうかもしれません。
しかし、ストック(まとまったお金)と対峙する中で、それ(104万円)は、まるで大きな壁画のように、全身を使って『何かを』訴えかけてくることでしょう。
娘さんの頭の中を、大いに刺激することになりそうです。
『束のお金』を渡すからこそ、
自身の「可能性」が 再定義(バージョンアップ)されるわけです。
大きな『束のお金』が、突拍子もない発想を生む「きっかけ」になり得るのでは?
以下、本当に拙いわたしの妄想なのですが、
もしも、サイクリング好きな高校生だったら、
ロードバイクを買って自転車通学にし、
ついでに夏休みにフランスに行って「ツール・ド・フランス」を観戦する、とか。
ゲーム好きの高校生だったら、
今年デンマークで開催される、
【フォートナイト世界大会2023】2023 FNCSグローバルチャンピオンシップを観に行くとか。
副次的な効果として、ロードバイクを買えば定期代が節約できますし、デンマークに行ってフォートナイトの世界大会に参加すれば、いやでも英語で会話しなければなりません。
もちろん、まったく違う方面でいえば、
定期的な収益(配当金)を求めて「個別株式」を購入する高校生も出てくるでしょう。
株式会社や株価を知るためには、貸借対照表や営業利益率やPERやPBRの意味も勉強しなければなりません。
世の中には、大きな『束のお金』を用いるからこそ、できる経験というものがあります。
メルマガの中で堀江さんは、
以下のように言われています。
まとまったお金を使って機材を買い、
ユーチューバーデビューしてもいいだろう。
バックパッカーとして旅に出るのもいいだろう。
ビットコイン取引を始めるのもアリだと思う。
すべて、お金という名の『棒』(ぼう)を利用して、棒高跳びをする、ということなのです。
もちろん、大きな束のお金で「経験」を買っても、
それが得だったか損だったかは、すぐには分かりません。
太刀山さんの娘さんは、
104万円を『材料』に、直感的に何かを買ってもいいですし、
半年くらいいろいろ考えてもよいと思います。
そのうち、
104万円をどうしよう?から、
『104万円を自分にどう生かす?』という発想に変わってくるはずです。
わたし自身は断然、『旅』をお勧めしたいです。
円を外貨に替えます。
外国語の世界に身を委ねます。
はじめて完全な孤独を味わいます。
外の国からはじめて、自分の国、自分の故郷、自分の親(家族)を見ることになります。
そして何より
旅に出ることで、
はじめて裸の自分に出会うことになります。それそのものが Pricelessな経験なのでは・・。
最後に、堀江さんの言葉を紹介しておきましょう。
失敗してお小遣いを全部失ったとしても、
その経験はのちのち必ず生きる。
学校ではけっして教えてもらえないことだが、
本当に貯めるべきものは、
(信用を紙や金属に置き換えただけの)お金ではなく、
信用そのものなのだ。
カテゴリ:お金の摩訶不思議