投資家の感情リスク

魔法のランプで目の前の資産がすべて現金化されたら、あなたは再び同じ金融商品を買いますか?

2023年7月24日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

あまりに暑いので
あなたは家電量販店でエアコンを注文しました。

 

エアコンの場合、
その『効き目』は確定しています。

 

万一、どこか正常に作動していないところがあれば、
すぐに分かりますし、

その場合は修理してもらったり、
買い換えたりすればよいわけです。

 

 

いっぽうの『投資商品』はどうでしょうか?

 

 

良さそうだなと思って購入したものの、
雨後の筍のように雑多な情報があふれる中、

その金融商品に対して、

 

「いいよ!」という人もいれば、
「絶対ダメ!」という人もいます。

 

困ったことに、
投資商品はその『効き目』がすぐには現れませんから、

 

あなたもわたしも
それ(商品)を持ち続けたものか、
それとも買い換えたほうがよいのか、迷ってしまうわけです。

 

 

 

 

『この商品を保有し続けてもよいですか?』

 

これは相談業務の中でしばしば聞かれる言葉です。

 

 

たとえばあなたが所有する金融商品の、

(メリットに見える部分よりも)
明らかな『デメリットの部分』を洗い出してみるとよいかもしれません。

 

 

〇 たとえば、インデックスファンドなら?

 

「平均」以上の成績は確実に望めません。
(これ、デメリットですね)

 

 

〇 貯蓄型の生命保険商品なら?

 

「中途で解約」すると、ペナルティー料を徴収され、
戻ってくるお金が少なくなってしまう。

(いつでも「時価」で売り買いができる。が成立しません)

 

 

〇 実物不動産なら?

 

文字通り、固定の動かせない資産であるため、

そのエリアの
社会文化的な特性の変動や、
天災地変等による変動には、太刀打ちできません。

 

 

 

 

 

 

〇 あるいは金(ゴールド)なら?

 

インカムゲインという概念がないため、

ゴールドという資産の『割安感・割高感』が、インカムの「利回り」から計れないという欠点を有します。

 

このような『注意点』を
十分理解したとしても、

人は持ち続けるべきか、売ったほうがよいのかで悩んでしまうのです。

 

 

そんな時は、
『アラジンと魔法のランプ』ではないですが、

あなたの資産すべてに「魔法をかけられた!」と想像してみましょう。

 

 

あなたが所有する、

個別株(4銘柄)と、豪ドル建て個人年金保険と、
株式ファンド8本と、バランスファンド3本と、テーマ型の投資信託2本と、トルコリラ建て債券と、持ち株会の自社株と、

預金と郵便貯金と個人向け国債10年モノがすべて、

 

エイヤーと、

 

 

 

 

魔法のランプで『現金化』されました。

 

 

 

そして自室の机のうえには
2860万円の札束が・・・・。

 

 

あなたは一度深呼吸して、アイスコーヒーを半分くらい飲み干したあと、わたしのだみ声を聞きます。

 

 

どうも。
ほんとうに全部の金融商品が『現金化』されましたね。
あなたは再びそのお金(2860万円)で、上記の金融商品を買いますか?

 

 

YES?

 

NO?

 

 

もしも「NO」というお気持ちなら、

 

 

 

 

現在、お持ちの『投資商品』はあなたにふさわしくないと、あなた自身が言っているようなものです。

 

「カンさん。そんなの分かってるわよ。
それを承知でなかなか動けないのよ!」

 

あっ、はい。すみません・・。

 

 

「保険商品はホントに売っちゃうと、損失が出ちゃうし、
損という意味では外国債券も個別株も、テーマ型のファンドも同じなの。
せめて損失がなくなった時点で
買い換えたいって思うじゃない!」

 

はい、たしかにそうです・・。

 

 

でも、それって資産形成において、
もっとも陥りやすい沼なのかもしれません。

 

わたし、以前こんなことも呟いております。

 

 


 

 

正直に言いまして、
資産運用をゼロから始めて、

当初の投資商品で
細かい変更もなしに、
そのままスイスイと10年、15年と運用が続けられる人なんて、

10人のうち「ひとり」もいないのでは?

 

わたしも
あなたも
投資という道程で石につまずき、道を間違え、

 

やっぱり引き返そうとしたり、

一度や二度は、
路上で「あーあ」と頭を抱えてこんでしまうものです。

 

それが、普通なのです。

 

 

 

 

 

投資を一貫した姿勢で長く続ける秘訣は?

早めに失敗をして、その失敗から『教訓』を学ぶこと。

 

 

その際、もっとも重要なのは「時間」ではないでしょうか?

 

 

貯蓄性の保険も、
外国債券も個別株も投資信託も、

その『損失』(含み損)がなくなるまで待っていて、
それが仮に「4年と10か月」かかったとすると、

 

あなたが実行したい投資のやり方、
乗り換えたいと思っている投資商品で運用を始めるのも、

結局、

「4年と10か月」先送りされてしまうわけです。

 

 

 

 

これまで投資に取り組んだ「期間」より、
これから先、投資を続ける「期間」のほうが圧倒的に長いわけですから、

 

『過去』の持ち物に執着しない・・

『未来』を自分の手で変えられることに喜びを見出す・・

 

たまたま、来年から「シンNISA」が始まります。

資産の整理整頓、思い切った『スリム化』を行うには一世一代のチャンス到来なのです。

 

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