NISA活用法

シンNISAの疑問・質問・どんなモン?(一般NISAをどうする編)

2023年7月12日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

シンNISAのスタートまで半年を切りました。

実にさまざまな質問を
相談業務の中でいただくのですが、

一般NISAに関するものも決して少なくありません。

 

いわく、

 

一般NISAで複数の金融商品を保有。
残高がそこそこ大きい。
これをどのようなタイミングで
『シンNISA』に乗り換えるかが難しい・・。

 

 

この種のご質問で重要なのは、
相談者さまの「個別の事情」を深掘りすることでしょう。

 

 

今、
一般NISAで保有する金融商品は、

骨太の投資方針に照らし合わせて
本当に「持ち続けたい商品」ですか・・?

 

YES  or  NO?

 

 

 

 

 

NO かも。

 

その場合、話はシンプルになります。

 

 

シンNISAという口座に
全力で『乗り換え』を実施していけばよいのです。

 

もちろん、
購入する商品は「本当に持っていたい商品」です。

 

 

一般NISAで顕著なのは、

個別株式や
ETFやアクティブファンドなどを所有し、
それなりの利益が出ているパターンです。

 

仮に今、
一般NISAで800万円相当の資産をお持ちだとしましょう。

 

 

上述した、

シンNISAという口座に
全力で『乗り換え』を実施していく。

という中身を、

 

よりシンプルで
健全なものにするためには、
『インデックス型のファンド』に集約することをお勧めします。

 

すなわち、
面白くない投資戦略への 本格移行 です。

 

 

 

 

 

シンNISAに『乗り換え』という場合、

 

インデックス型のファンドのみを買い付ければ、

 

インデックス型のファンドだけで
月30万円(年360万円)の『投資枠』が確保できます。

 

 

つまり?

 

つまり、
それだけ早く、かつシンプルに、

一般NISAから
シンNISAへの『お引っ越し』が可能になるということ。

 

 

 

 

これを好機と捉えますか?

それとも未練が残りますか?

 

 

未練(みれん)?

 

はい。

例えば『個別株式』が典型ですが、

 

自身が選んだ株式がその値を上げて、
しかもそれを非課税口座(一般NISA)で持っていたのに、
それを売って、
地味なインデックス型のファンドにホントに集約していくの?という名の『未練』です。

 

 

 

 

 

もう少し具体的に述べましょう。

 

一般NISAで
個別株式やETFやアクティブファンドを持ち、
それなりの利益が出ていることを『成功体験』と捉えてしまうと、

 

シンNISAという制度を、

 

『成長投資枠』と
『つみたて投資枠』に分けて、

それぞれの中で、
それぞれ別個の商品を買いたくなるのです。

 

 

 

やっぱ個別株やETFを
シンNISAでも持ちたい!

 

という気持ちが沸々とわいてくるかもしれません。

 

 

『成長投資枠』の中で、
「成長投資枠」でしか買えないモノを買ってしまうと、

 

自動的に、
『つみたて投資枠』で買えるモノの「枠」が減ってしまいます。

 

 

 

 

一度、大枠部分(Big Picture)に戻ってみましょう。

 

 

あなたはこれから先、
シンNISAという口座が
あなたの投資の中心を占めると思いますか?

YES?

 

 

 

 

であれば、

 

そのシンNISA内で
なるだけ早く、かつ大きな枠を埋められる、
そして長く同じ姿勢を保ちやすい
『インデックスファンド』でシンNISAを固めてしまうことです。

 

 

個別株やETFを
シンNISAの『成長投資枠』で持ってしまうと、

一般NISAで培ってきた、5年程度の「投資期間」を引きずってしまう恐れがあります。

 

すなわち、
中期程度の時間スパンで、

保有商品を売却し、
また次の年に別の商品を買いたくなる!という症状の発生です。

 

 

そういう刹那な投資と、
ほんとうは距離を置きたかったのが、
あなたのお気持ちではないのですか?

 

 

 

 

 

なにも個別株やETFを持つべきではない。
ということではありません。

 

自身が楽しみとして持ちたい商品は
『特定口座』で持つ。

 

 

シンNISAでは
ひとつの「インデックス型のファンド」を
できるだけ「大きなボリューム」で持つことにこだわりましょう。

 

 

これから先、多くの人が、
〇 シンNISA(メイン)
〇 特定口座(サブ)という資産の大局図を持つはずなのです。

 

カテゴリ:NISA活用法

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