自力投資と他力投資のハーモニー
2023年7月11日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
古今東西、
まるで赤ちゃんがそのままオトナになったような、
ピュアな「ハート」と「野望」を持ち合わせる人がいます。
ひと言でいえば、荒野の中で自ら『旗』を立て、
みんな、こっちは面白いよ。これからいろんなことが起こるよ。
と、風を起こすことに使命を感じる人です。
その人は自ら起業し、
株式会社を大きな器に育て、
社会の中で憧憬のまなざしを浴びます。
日本の起業家として、
歴史に名を刻む一人が、
ソニーの共同創業者 盛田昭夫氏でしょう。
盛田氏は1990年にアメリカのABCテレビ
「Night line」という報道番組に出演していました。
(盛田氏は当時のソニーの会長です。)
わたしはこの時ちょうど米国に留学中で、
盛田氏が熱弁する日本流の労務管理について拝聴していたのです。
○ アップルを興した人も、
○ ゼロックスを興した人も、
○ ソニーを興した人も、
○ 三菱を興した人も、
「株式会社」という器を利用して
自身で果敢にリスクを取っていく
『自力投資の人たち』です。
しかしながら、
未来に突き進む株式会社がその事業を拡大するとき、最大の障壁となるのが『資金調達』です。
健全な欲に溢れた「リスクマネー」を、
何の関係もない、
会ったこともない、
数千、数万人の人から集められるかどうかが事業存亡のカギを握ります。
そして、このような新興の企業に対して、
思い切って資金を出してみようという『リスクマネー』の提供者は、(実は)三軒どなりの文房具卸しの会社に勤めるふつうのサラリーマンの人だったりするわけです。
あなたも、わたしもそうですね。
まだその名を知る人がほとんどいなかった東京通信工業(現:ソニー)は、
新鮮な「空気」を吸い込むように
数万、数十万の小粒の『リスクマネー』を摂取して、果敢に次なる投資を行っていきました。
「リスクマネー提供者」と「リスクマネー需要者」の間を取り持ってくれるのが、他ならぬ『株式市場』なのです。
わたしのようなふつうの生活者でも、
限られた責任の下、手持ちの資金を夢ある企業群に投資できる『インフラ』があるのは素晴らしいこと。
何より『株式投資』の優れたところは、
マネーの提供者としての資格を、
特別なにも問わない点でしょう・・。
(※今年5歳のマコト君でもOKなわけです)
自ら事業を興し、ビジネスを行う人にとって、
『他力本願型』の、
つまりは自分に投資をしてくれる人たちの存在は必須です。
ついつい、
来週の、来月の株価ばかり気になってしまう人は、
一度でんぐり返りをして、
あなたが行っている投資の『意味』を掘り下げてみましょう。
未来を想って行動してくれた『結果』です。
これから私たちが未来を想い、
果敢に行動するオプションのひとつが『投資』ではないでしょうか。
未来とは他人事ではなく自分ごとなのです。
カテゴリ:お金の摩訶不思議