『スーパーストック』を必ず保有する方法
2023年6月25日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
「ウォール・ストリート・ジャーナル」の記事を読んで、『スーパーストック』という言葉を知りました。
スーパーストックとは、
金融史家のウィリアム・バーンスタイン氏が命名した言葉です。
市場の中でほんのわずかに存在する、
1万%またはそれ以上値上がりする銘柄のこと。
・・たとえば
「マイクロソフト」?
長期的には、
市場のリターンのほぼ全ては
驚くほどわずかな銘柄
――数十年の間に1万%またはそれ以上値上がりする銘柄――によって生み出されている。
そうなのですね・・。
株価指数を顕著に押し上げるのは、
上場する数多の株式ではなく、
『スーパーストック』であるわけです。
ところで、わたしは
経済ジャーナリストの後藤達也さんのnoteを購読しているのですが、
その中で
『米株高 「BIG7」の存在感』(6月17日)という記事がありました
6月17日時点にはなりますが、
S&P500は年初来で14.8%上昇。
時価総額は4.98兆ドル(700兆円)増えたと後藤さんは記します。
その増加分の約8割は
たった7銘柄の「株価上昇」に依るものなのだそう。
この7銘柄を後藤さんは
「BIG7」と呼びます。
GAFAM (Google, Apple, Facebook, Amazon, Microsoft)にTesla、そしてNVIDIA。
計7銘柄。
実はISABELNET氏の
下記ツイートでも同じようなことが分かります。
🇺🇸 Performance
— ISABELNET (@ISABELNET_SA) June 5, 2023
Is the outperformance of mega-cap tech stocks sustainable?
👉 https://t.co/Lu9xTiGpvc
h/t @GoldmanSachs #markets #returns #sp500 $spx #spx$spy #stocks #stockmarket #equities #assetallocation #investing pic.twitter.com/MX4PFVl8VG
2022年12月からの「BIG7」の上昇率が+53%なのに対して、
ーBIG7はすべてS&P500の構成銘柄であるため、―
残りの(S&P500を構成する)493銘柄の成績は ±0% になっているのです。
再び、
上述のウォール・ストリート・ジャーナルの記事に戻りましょう。
ベッセンバインダー教授の過去の研究によると、
株式が公開されている期間に
プラスのリターンを生み出す銘柄は全体の半分にとどかず、
1926年から2016年の間に
米国市場で正味のプラスを生み出したのはたった4.3%の銘柄だった。
これは驚き!(たった4.3%って・・)
株式市場というところは、
まさに選りすぐりの少数精鋭の『銘柄』によって支えられているわけです。
えっ?
ということは・・・?
えっ?
それは無理だって?(わたしもそう思います。)
長きにわたって牽引する
『スーパーストック』を必ず保有できる方法が一つあります。
それは、市場全体を隈なく保有するインデックス投資を実践することです。
むかしから云いますね、
大は小を兼ねるとw
カテゴリ:インデックス投資全般