新旧対決!投資信託の『純資産残高TOP20』、1999年と2023年をテッテイ比較したら?
2023年6月9日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
1999年と2023年の間には
24年の月日が流れています。
この24年間で、
個人投資家の見識は見開かれ、かつ鍛えられたと思います。
さっそく1999年と2023年の、投資信託【純資産残高TOP20】を比較してみましょう!
まずは1999年3月時点の
追加型株式投信【純資産残高TOP20】
(※書籍 投資信託「四季報」1999年夏の、
『純資産総額ランキング』よりわたくしカンが抜粋・作成しました。)
(数字は純資産残高 単位 百万円)
1位 | GS バラエティーオープンファンド | 488,793 |
2位 | GSグローバル・ボンド&カレンシーアロ | 348,073 |
3位 | GTグローバルインベストメントオープン | 231,083 |
4位 | ダブル・日本株P(パワー・セレクト) | 228,146 |
5位 | グローバル・ハイ・インカムA | 225,540 |
6位 | アライアンス・ハイイールド・オープン | 184,303 |
7位 | ノムラ・ボンド・インカム・オープン | 144,251 |
8位 | スーパーインデックスF | 138,462 |
9位 | CSグローバルボンドプラスB | 130,124 |
10位 | 積立株式F | 129,753 |
11位 | 農中TOPIX オープン | 126,491 |
12位 | Nストックインデックス225 | 125,453 |
13位 | GS グローバルアセットアロケーション | 125,257 |
14位 | グローバル・ソブリンオープン (毎月決算) | 119,282 |
15位 | ゴールドマン世界債券オープンBコース | 114,563 |
16位 | 日興ジャパンオープン | 114,002 |
17位 | ハイイールドボンドオープンBコース | 105,075 |
18位 | フィデリティ・ジャパン・オープン | 100,795 |
19位 | スーパーインデックスF225 | 99,221 |
20位 | 新インデックスF225 | 94,062 |
(赤字はインデックスファンド)
トップ20本の中で、6本がインデックスファンドであり、意外と健闘していますね。
ただし、全て日本株式のインデックスファンドです。
(時代を感じます。。)
運用会社別に見てみますと、5位、6位がアライアンス。
ゴールドマンサックスは、
1位、2位、13位、15位と「4本」もランクインしています。
(ずいぶん昔から日本に進出しているのですね。)
続いて、最新版
2023年6月8日更新時点の
追加型株式投信【純資産残高TOP20】です!
(数字は純資産残高 単位 億円)
画像元:日本経済新聞
純資産総額TOP20の中で、
第1位と第3位が
超低コストの「インデックスファンド」というのは画期的でしょう。
目の前に広がる『景色』が一変したわけです。
上位20本のうち、
インデックスファンドは「7本」です。
(投資のソムリエは運用管理費用が年1.54%のため、
低コストとは言えないのですが・・)
また、
1999年と比べて様相が変わったのは、
インデックスファンドの『投資対象』でしょう。
アクティブファンドでは、
アライアンスが24年後も健在で、第2位と第9位にランクイン。
(フィデリティも強いです)
(ところで、)あなたのお子さんがシンNISAで積立投資をしている2050年には、この『ランキング』はどうなっているのでしょうか?
1999年 ⇒ 2023年のように、
ファンドが大きく入れ替わるのではなく、
継続して保有される『代表的な投資信託』が
2050年も変わらずランクインしているのが、投資信託というフィールドの健全な成長の姿であるとわたしは思います。
カテゴリ:インデックス投資全般, 投資信託あれこれ