投資は実に30秒の会話で語り尽くせます・・
2023年5月14日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
@今日は『ショートストーリー』の日です。
夏の気配が感じられたその日、
わたしは38階のレストラン街に行くために、
1階でエレベーターを待っていました。
そのとき偶然、高校時代の同級生、
五反田くんに会ったのです。
「えっ? なんで!」
「つうか、久しぶり。」
私たちは握手を交わしました。
彼も38階のレストラン街に行くと言います。
五反田くんはわたしの予想通り、
親父さんの文具卸会社を継いでいました。
わたしがファイナンシャルプランナーの仕事をしていると言うと、少し興味を持った様子で、
「でもさ、投資って、けっこう難しいんだろ?」
と聞いてきます。
―ちょうどそのときエレベーターが来ました。―
わたしはエレベーターに乗り込みながら、
「いいや、そんなことないよ」と答えます。
「大事なのは3つだけ。
まず、バランスの取れた『投資信託』という道具を選ぶこと。
それから、一度に買わずに、少しずつ買い続けること。
最後に、低コストを心がけること。」
「・・へえー、そうなんだ」
「ところでお前、もう結婚してるんだろ?」と聞くと、
五反田くんは少しはにかみながら、娘さんの写真を見せてくれました。
「みのりっていうんだ」
「へえー、かわいいなぁ」
「あっという間に1年生だよ」
「今からみのりちゃんの結婚式が心配だな。
お前、ぜったい泣くよ!」
ふたりは申し合わせたように笑い出します。
―エレベーターが38階に着きました。―
わたしも彼も仕事上の会食だったため、
別々の方向に歩き出します。
「じゃあ、そのうちな」
「おう、またな」
別れ際、わたしは彼に言いました。
「投資のことだけど、
途中で止めずに、淡々と続けるだけだよ!」
五反田くんは右手をあげて、応えてくれました。
投資とは実に、30秒の会話の中で語り尽くせるのです・・。
カテゴリ:投資の発想法