インデックス投資全般

インデックスファンドがその性能を100%発揮しても、あなたを悲しませる可能性はあります

2023年5月8日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

まずは
小淵(おぶち)さんのツイートから。

 

 

 

 

アンサー(A)のところ、ご注目ください。

 

市場平均をトレースしたのだから
パッシブ運用の結果としては「成功」と言える。

 

 

はい、

それは
その通りなのです。

 

 

 

 

もしも仮に
「全世界株式のインデックスファンド」を保有していて、

本当に80%もその価値が下がってしまい、その後30年以上元に戻らない状態になったら、あなたの資産運用は『失敗だった』と言わざるを得ません。

 

 

ところが、
インデックスファンドそのものへの評価は?

 

 

その「全世界株式インデックスファンド」が、
市場平均を示す『株価指数』、

 

例えばMSCI ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)という指数と連動する『値動き』をきちんと果たせていたら、

 

そのファンドは、
金融商品として求められる機能をいかんなく発揮した。

 

と評されるべきでしょう。

 

 

 

 

 

インデックスファンドの弁)

やるべきことはきちんとやったよ。

 

投資家の弁)

・・いやぁ、酷い成績になってしまったよ。

 

 

 

こういう可能性は決してゼロではないわけです。

 

私たちは『インデックス投資』をついつい妄信してしまいがちです。

 

いつも、
どんな時でも、

適切なインデックスファンドを
それなりに長期で持ち続ければ、

隅から隅まで
私たちが望む「結果」を、インデックスファンドはもたらしてくれる・・と信じ切っている側面があります。

 

しかし、それは違います。

 

 

インデックスファンドは単に、
特定の指数(市場平均)と同じ値動きをしてくれる金融商品なのです。

 

 

 

 

 

インデックスファンドという商品の目的は、
あなたを儲けさせることではなく、

第一義に、
特定の指数(市場平均)と同じ値動きを目指すことです。

 

それ以上でもそれ以下でもありません。

 

 

 

特定の指数(市場平均)が、
紆余曲折はありながらも、
長期的に右肩上がりに推移してくれるような場合に、
インデックスファンドは
あなたやわたしの資産を増やしてくれる『ツール』となります。

 

(もちろん、当該ファンドを持ち続けておく必要があります。)

 

 

※そしてこれまで、
主要な『株価指数』は実際、

紆余曲折はありながらも、
長期的に「右肩上がり」に推移しています。← ココ、重要。

 

 

 

 

 

私たちは少しだけ、
「冷静」という名の清涼水を飲んで、

〇 私たちの投資の目的と、
〇 インデックスファンドそのものの効用が、

必ず100%重なるわけではないという「事実」を
知っておく必要があるのかもしれません。

 

 

『市場平均』の、
これまでの長期的傾向が未来も続く前提で、

かつわたし自身も長期保有が貫けるという前提で、
インデックスファンドの(わたしにとっての良いほうの性能に)期待して投資を続ける・・。

 

これくらいの冷静さは
持っておいたほうがよいでしょう。

カテゴリ:インデックス投資全般

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