つみたて投資で慌てない。トム・クルーズの「ミッションインポッシブル」を観ればそれが分かります
2023年4月28日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
「つみたて投資」は一筋縄ではいきません。
下がる、とは聞いていたけれど、
こんなに短期間に・こんなに急激に下がるなんて・・。
上がる、とは聞いていたけれど、
こんなに短期間に・こんなに急激に上がると、なんだか「そわそわ」してくる・・。
私たち投資家は、いつか必ず両方を経験します。
基本「つみたて投資」は退屈なのですが、でも時々は『船酔い』に遭ったように居心地が悪くなることがあります。
ちょっと気分が悪い。
勘弁してよ~。
なんと言いますか、
出来れば経験したくない不快な事なのですが、これも最終的に『プラスのリターン』を得るための通過儀礼なのです。
わたしが投資を始めた時、
それはそれは見事なくらい、『自分が投資信託を買い始めたとたん、ファンド価格が下がり始めた』ことがあります。
逆に価格が下がることをポジティブに捉えることが出来る人も、
たとえば株式市場が15~20%ほど下がった『急落局面』で、「けっこう下がったから、つみたて投資始めるぞ!」と思っていても、
「でも、もっと下がるかも・・」という妙な色気を出したばかりに、その後、急回復するマーケットを横目で見ながら、つみたて投資を始めるタイミングを逸してしまった。
そういう人もいるのです。
あなたが長く投資を続ける上で、肝に銘じなければいけないのは、
それでも普段まじめに暮らしているあなたは「あっつ!」と、想定外の事にまじめに反応してしまうかもしれません。
そんなときは、心の中でこう呟いてみてください。
はい、そうです。
あなたの投資の目的は?
『老後の生活で経済的な余裕を生み出すため』です。
それほど長い道程(プロセス)ですから、
今はまだ、
映画でいえば、始まって10分くらいです。
トム・クルーズの
『ミッション・インポッシブル』を思い出してみましょう。
あの映画は開始早々
トムが刑務所に入れられたり、仲間が殺されたり、
トムが飛行機に飛び乗って落ちそうになったりします。
もう、しょっぱなから『アップダウン』の連続!
でも、映画が始まって10分くらいで
トムが死ぬことはありません。
まだ110分も時間が残っていますから!
つみたて投資を始めた最初の2、3年で
はじめ調子が良かったけれど、そのあと悪くなったり、
逆に最初から調子がすごく悪くて、
あとで調子が良くなったりというのは、
資産運用(映画)の中で
あらかじめ書き込まれている「シナリオ」なのです。
考えてみてください。
120分映画で云えば、
「最初の10分」は(全体の)たった8.3%です。
マラソンでいえば、まだ3.5キロあたり。
(最初の給水所にも達していません!)
また正直に申し上げて、
「暴落に遭うかもしれないので、
つみたて投資を躊躇しています・・」という人は、投資はやらないほうがよいと思います。
なぜなら、
長いつみたて投資人生で
『暴落』は遭うか・遭わないかではなく、
単に『いつ』出遭うのかという事象に過ぎないためです。
投資というのは「そういうもの」です。
(それに「暴落」が来てくれないと、つみたて投資のうまみも半減してしまいますし。)
最後に、あなたのつみたて投資は
「最後の」終わり方が重要です。
たとえば62歳くらいで、
「つみたて」そのものは終える想定だったのに、市場が大きく下げてしまい、すぐには投資信託を引き出せず、しばらくファンドを持ち続けることになってしまった。
ということが起こり得ます。
ちなみに
ミッション:インポッシブルの最新作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』は7月公開予定です(^^)
カテゴリ:つみたて投資