インデックス投資全般, 指数のお話

S&P500にはREIT(不動産投資信託)が含まれます

2023年4月24日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

まずは日本のケースです。

日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)には、
REIT(不動産投資信託)は含まれていません。

 

日本の株価指数は基本、
「株式」のみで構成されます。

 

 

いっぽう米国のケースです。

実は米国大型株の代表的指数「S&P500」には、
REIT(不動産投資信託)が含まれます。

 

 

 

 

(2023年3月末現在の、S&P500の業種別構成比率)

 

 

右側、Real Estate(2.6%)という部分はすべて「REIT」です。

画像元:S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス

 

 

「指数」とは、
市場というごった煮を統括し、かつ象徴する『入れ物』であります。

 

したがって、大なり小なり
時代の空気や世の中の傾向を反映するものです。
(指数=「生き物」なのです。)

 

 

「S&P500指数」にREITが組み入れられるのは、REITも株式と同じ、「株式市場」に上場する銘柄である、という認識からなのでしょう。

 

 

ちなみに「S&P500」に採用されている
REITの内訳(31銘柄)がこちらに列挙されています。

以下、一部抜粋します。

 

 

 


画像元:REIT Membership in S&P Equity Indexes

 

 

また、
「S&P500」に採用されるREIT(31銘柄)に投資を行うこちらのETFも存在します。
(REAL ESTATE Select Sector SPDRs(XLRE)

 

ところで、世界を眺めてみれば、
まだまだ『REIT市場』を有する国は少数派です。

 

 

(種類を問わず)
ほとんどの「不動産」はいまだ法人、個人等に所有されているためです。

 

 

しかし不動産の所有者をREITとし、
株式市場に上場させることで、

泥臭かった不動産の運営が効率化されれば(=収益性が向上すれば)、間違いなく三方よしの世界となるはず・・。

 

あるいは、
一般投資家にはまだまだマイナーな
商品(コモディティ)という資産もあります。

 

 

 

 

たとえばETFという衣(ころも)を被って
株式市場に上場している「金ETF」も、

株式 = REIT = 金ETF =「上場有価証券」と捉えるなら、
株価指数に採用される可能性があるのではないでしょうか?

 

<関連記事> 

 『再確認! Slim 全世界株式(オール・カントリー)の日本株式、先進国株式、新興国株式の中には「REIT」が若干入っていますよ

 

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