NISA活用法

シンNISAへの対応練習

2023年3月19日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

まずは「相手の立場」に立ってみる。

 

そして、
「相手」が何を考えているかを
思いっ切り想像してみるのです。

 

 

その『相手』とは?

 

証券会社。

運用会社。

そして銀行です。

 

その他、シンNISA誕生に関係するすべての人々(企業)です。

 

 

 

 

 

『相手』がどんなふうに考えているかを
あなたが理解することで、

あなたにとって最適な「シンNISA戦略」が描けるはずです。

 

 

〇 銀行でシンNISA口座は開かない。

 

現状の「つみたてNISA」を見れば分かりやすいでしょう。

 

一般に銀行では
「つみたてNISA」の提供商品数がきわめて少ないです。

 

 

 

 

もちろん、
シンNISAは「つみたて投資枠」と
「成長投資枠」に分かれるため、

 

 

成長投資枠の中で、
「このたび魅力的なファンドを品揃えしました!」
みたいな営業攻勢を掛けてくるとは思いますが、

 

それらに見向きする必要はありません。

 

 

同様に、

大手の店舗型証券会社でも、
シンNISA口座を開く必要はないでしょう。

 

 

シンNISA口座の主役はあくまで
『つみたて投資枠』です。

 

(なぜなら「つみたて投資枠」のみで1800万円分投資が可能ですから)

 

 

「つみたて投資枠」のみではさまざまな投資ニーズを汲み切れないので、その中に一部「成長投資枠」を作ってあげた。という構図なのです。

 

 

 

 

 

〇 史上最大の『販促活動』が展開される。

 

これはほぼ間違いないでしょう。

 

 

店舗型証券会社でも、そしてネット証券でも、

 

『メディア』とタイアップしながら、
『両方の枠を賢く活用しましょうキャンペーン!!』を展開することが予想されます。

 

今年の秋口あたりから。

 

 

(もちろんその前に、)
当社で『シンNISA口座』を開設すれば、
キャッシュバック、Amazonギフト券、松阪牛が抽選で当たるなど、

 

 

 

 

ありとあらゆるキャンペーンを、
銀行も証券会社も仕掛けてくると思われます。

 

 

そんなときに、

あなたは
冷静に
ならないといけませんね。

 

 

そういえば、
以前ツイッターでこんな呟きをしました。

 

 

 

これは↑冗談ではなく本気のツイートです。

ホントにこんなことが起こるとわたしは予想しています。

 

 

なぜなら、
資産運用業界にとって、

シンNISA制度の導入は20~30年のキャリアの中で、
一度あるかないかの、

『一大ビジネス★チャンス』となるためです。

今日もどこかで(たぶん都内でしょうが、)

 

 

運用会社の商品企画部の人が、
証券会社の営業部の人が、
どうやってシンNISAを
自分たちの「ビジネス拡大」に結びつけようかと、
もう必死に脳に汗を掻きながら思案しているはずなのです。

 

 

 

シンNISA「成長投資枠用」に、新たな投資信託を設定する運用会社が続出して、2024年は稀に見る「新ファンド設定」特需の年となるでしょう。

 

運用業界は「お祭り騒ぎ」に近い状況になるのです。

 

 

そしてそれを囲うように、
メディア全般、

ファッション雑誌やミヤネ屋や日刊ゲンダイや、
ABEMA TVや読売新聞や、フォートナイト(Fortnite)のゲームなどを通じて、

『シンNISA』を新たな現象として取り上げることが予想されます。

 

 

 

 

でも、です。

 

 

そんなときにも、

あなたは
冷静に
ならないといけないのです。

 

 

(シンNISAで)
『個別株式や高配当株式ETFを「成長投資枠」を用いて少し買おうか?』と妄想を膨らませるのではなく、

 

 

 

〇 シンプルに
「つみたて投資枠」で利用するインデックスファンドと同じファンドを、「成長投資枠」でも利用する。

 

上記は年360万円分投資を行って、なるだけ早く『シンNISA枠(1800万円)』を埋めたい人のイメージですね。

 

 

〇 あるいはシンプルに
「つみたて投資枠」のみを利用して、
コツコツ積立を続け、最終的に『シンNISA枠(1800万円)』を埋めることを目指します。

来年から、
月5万円とか月10万円の積立投資をコツコツ続ける人のイメージです。

 

 

 

 

くれぐれも
メディアや金融機関が繰り出す
工夫を凝らした『呼びかけ情報』に翻弄されないように・・。

 

よくよく考えてみると、
別に「シンNISA」が投資のすべてではないわけです。

 

運用資産額が4000万円、5000万円と大きくなれば、
必然的に、

 

・特定口座
・シンNISA
・確定拠出年金 という「組合わせ」が
あなたの投資の『全体図』となり、

 

シンNISAの1800万円の枠が埋まったあとは、
『特定口座』のほうに、粛々と投資資金を入れていくことになります。

 

 

 

 

「特定口座」の役割がなくなってしまうことはないわけです。
(もちろんiDeCoや企業型DCも大切。)

 

投資を無理なく長期にわたって続け、
資産の取り崩し期が到来したときに
ストレスなく、取り崩しを続けていくためには、

 

 

今から、
・特定口座
・シンNISA
・確定拠出年金 という「窓口」すべてにおいて、
投資商品の型(かた)、資産配分をおおむね「揃えておく」思考を持っておきましょう。

 

 

これこそ、
あなたに合った「シンNISA戦略」なのです。

 

 

こちらでもシンNISAの『基本』を詳説しています。

 

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